最近ニュースを賑わせている「高齢者の踏み間違い事故」
しかし、このタイトルから色々と読み解いていくと
気になる点が多い気がしたので思った事を書く。
免許所持者の高齢化
警察庁の運転免許所有率(H28年末)の男女計を見てみると、
65歳以上は21.5%
16~29歳は13.8%、16~39歳は31.3%、40~64歳は47.3%になる。
この数字はあくまで、免許を所持している構成率を分けただけであって、
正確な数値は人数で把握しないと100%にならない。
また、実際運転していない可能性もある。
(16,17歳は自動車免許ではないが1%に満たないので数値に加算している)
また首都、東京のように公共交通機関の発達で車を持たない者も居る。
単純に20%、30%、50%として考えると、
確率の問題になる。嘘偽りがないソシャゲで欲しいアイテムが
3%でも出るのだから事故は起こりえる物だと考えて良いと思う。
- 参考資料:運転免許統計(警察庁)
なぜニュースが高齢者を取り上げるか
その1
実際に接触事故を起こした方、単独で路外に飛び出た方に問いたい。
ニュースになりました? なってない方が多いですよね。
地域柄(?)、僕のヨタハチも鹿にぶつかって…
いや停まってる所に鹿が突撃して逃げていきましたが
ニュースにはなりませんでした。
悪く言えば興味、人が関心しない物はニュースになりません。
その2
『高齢化による判断能力の衰え』
ぶつかった後もエンジンが唸ってるなどの
インタビューを聞いたりした事ありませんか?
若い時は反射的に間違った→踏み直しなどで重大な事故にならない事もあります。
実際に踏み間違いは年代別に見ても起こっているのが現状です。
- 参考資料:交通事故総合分析センター
論点に上げられるMT車復権の声
「MTだったら起こらなかった事故」「MT復権させるべき」
度々このような意見が見られますが、
人間(僕含)は、楽を覚えると「MT運転が苦痛」と感じる方が
多いかと思われます。
…まぁMT車しかない車が好きなのでそこまで苦痛とは思いませんが。
しかしメーカーはなぜMT車にオートエアコンを付けない事が多いのか?
シフト操作がある上に温度調節をしなければならない。
せめてメーカーOPとして設定すべきではないだろうか?
MT車の復権は賛成するが統計資料などにも目を向けていただきたい。
- 参考資料:ドライバ心理と安全運転
主観的に危険を感じる「左足ブレーキ」推進
最近ニュースを見ていて「アクセルは右、ブレーキは左の役割分担」
などと言った物を見た。
高齢者ドライバーは僕のような若造の何倍も車に乗ってきている。
それをいきなり、「今日からこうしてください」は無責任だと感じる。
車の主要装備で言えば、ウィンカーレバーである。
基本的に国産車はウィンカー操作は右にレバーがある。
外車で右のレバーを動かすとなるとワイパーが動く車種もある。
ある意味これも不適切操作に該当するのではないだろうか?
これに関しては「慣れだよ」で済む。
現状の車種でアクセルとブレーキ、
左右の足で役割分担をするとなると、
ブレーキランプが点灯しっぱなしで走っていく車、
緊急作動時に両方踏んでしまう などが考えられる。
左足ブレーキを推奨するのであれば、
ゴーカートのようにステアリングシャフトを挟んでの
ペダル配置を前提に考えた方が良いのかもしれないが、
足元が狭い車は窮屈に感じるかもしれない。
- 参考資料:左足ブレーキ普及
現状で打開策が無いが、周りがフォローするしかないのかもしれない。