グリス塗布の重要性

除雪機に限らずすべての道具に共通して言える事。

摺動部の潤滑

摺動部の潤滑剤の塗布と聞いて工具や自動車、またはミニ四駆などを作ってきた方には重要性がわかるとは思うが、全員が全員、そう言った道を通ってきてはいないのである。摺動部の一例としてシューターモーターを例に挙げます。

望ましくない塗布

黒い煤がついた状態でグリスを塗った状態。煤の多くは駆動ベルトのゴム煤です。これでは早い段階で新しいグリスも汚くなり、負荷が掛かる可能性が残ります。そもそも整備されてる感が見た目からも感じられません。

適切な塗布

グリスを塗る前にパーツクリーナーなどで一度拭き取るのをおススメします。都合上、上下のシューターモーターの写真ですが、左右旋回のモーターの場合ギアとギアのクリアランス(隙間)が広がる事があり、歯同士が適切に当たらず丸くなる事があります。最終的にはギア欠けが発生してしまうと、結構お高い部品交換になりますので、一手間加えてギアの摩耗が無いかチェックもできます。塗布量は一円玉を3枚重ねた位の量で十分です。

グリス?潤滑油?使う物の選択

潤滑剤と言えば一般的に呉工業の5-56を思い浮かべるかと思いますが、耐久性がありません。1~2回の除雪程度で油分はほとんど無くなり、垂れてきます。そこでグリスの出番となります。ここでは「グリス」はゼリー状に固形で出てくる物で上の写真の方を見て頂くとわかりますが、上の固形なのがグリスで赤枠に囲っている物が呉工業の5-56になります。同じ潤滑油として粘りのあるグリスを使う事が重要です。

正統派グリスアップ

さて、グリスアップについてゼリー状の物と言う認識が出来たと思いますが、「種類が一杯あってわからない」と言う方も多いと思います。まずは除雪機はどのような場所で使われるかを考えてください。寒い所で使いますよね?雪は溶けて水になりますよね?つまり必要な耐性は「寒さに強く、水にも強く」なんです。最近ではシリコーングリスが使い勝手が良いと感じています。ホームセンターなどで売ってますので、除雪機に限らず犬小屋のヒンジなどにも重宝しています。慣れてくるとジャバラグリスと言う物が一番安価です。

拭き取りに役立つアイテム

先に、綺麗な状態にして塗布しましょう。と書きましたが、要らない布などがそんなに無いよと言う方は家庭にある物を活用しましょう。拭き取りにはキッチンペーパーが使い捨てとしてはコストパフォーマンスが高めです。ティッシュペーパーでは千切れてしまいギアとギアの間に挟まったりするのでお勧めできません。

投稿者:

激団くりおね

北海道を拠点に全国展開してる Garage激の総合支配人 スローカーライフアドバイザー

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