【5Gで世界は変わる】インターネットが普及した時以上の変革が起きるか?

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中田敦彦のYouTube大学で、中田敦彦さんが「5G(ファイブジー)」について解説。5Gが普及した世界は、インターネットが普及した時以上の変革が起きると言われています。

移動通信の歴史

  • 1980:1G 携帯電話
  • 1990:2G メール
  • 2001:3G iモード/ezweb
  • 2012:4G 動画・ゲーム
  • 2019:5G 米&韓の一部開始
  • 2020:5G 大容量/低遅/多数

今やブロックチェーン、AI、IoT、クラウドは、専門言語ではなく一般的な用語となりつつあります。中田敦彦さんは、移動通信の歴史を振り返り、これまで起こった変革について解説していました。

1980年に始まったモバイル(携帯電話)の歴史。2G、3G、4G……と移動通信の技術が発達するにつれて出来るようになったサービス、そして生活スタイルの変化が起きてきました。

5Gの潜在的需要

  • B2C/B2B→B2B2X = ネット+サービス → BorC
  • XaaS(SaaS、MaaS)= 商品 → クラウド化

今や、メール、動画、ゲームなど、一般層で使用することは出来ている時代。移動通信技術の発達=5Gの普及によって、どのような変化が起きるのでしょうか。

これまでの移動通信技術の発達は、何かの問題を解決してきた歴史がありますが、5Gは技術が先で、これからどうやって使っていこうか……という段階なのです。

5Gの活用例

  • 動画 = 折りたたみ/映画
    • 動画DL:2時間→3秒
  • VR/AR = ライブスポーツ
    • 遠隔/共有/マルチアングル
  • ゲーム = Google「STADIA」
    • クラウドゲーミング
  • 自動運転 = 指定地域の移動
    • コネクテッドカー Byton
  • 医療 = 高精細/手術ロボ
    • 遠隔医療/遠隔手術
    • コネクテッド救急車
  • 商品購入 = AmazonGo/改札
    • タッチレス

多くの研究者や技術者によって「5Gの活用方法」が考案されています。

まず初めに、通信の大容量化によって、動画ダウンロード時間が大きく短縮されるのは、一般ユーザーにとっても大きな変革となるでしょう。また、ダウンロード時間の短縮よって、ゲームのクラウド配信やライブスポーツという新たな試みも始まっています。

自動運転、医療、商品購入などの分野では、個人レベルではなく街全体が通信で繋がっていくことが可能になってくる未来が、もうそこまで来ていると考えています。

5Gの未来

  • スマホが消える
    • ウェアラブル/サイネージ
    • デバイスシェア
  • 5Gのリスク
    • プライバシー問題
    • スコアリング:誤認/差別
    • 地域格差
  • 6G
    • IoT過密の解決

アメリカなどでは、すでに5G以降の未来も見据えている状態です。6Gでは「IoT過密」の問題を解決すると言われています。

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携帯キャリア3社のNTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクに加えて、2019年10月から参入する楽天モバイルの「5G構想」について、まとめた。

5G(第5世代移動通信システム)とは

5G(=第5世代移動通信システム)とは、1G、2G、3G、4Gに続く無線通信システム。10Gbpsを超えるような、超高速・大容量・低遅延・多接続・高信頼などの特長を持っており、AI、IoT、スマートカー、ロボット、MRなどの新しいビジネス領域を切り開いていくと予測されている。

5Gを活用した市場開拓は、各キャリアが構想を発表。プレサービス開始、商用サービス開始の足並みは、NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクの3社が揃い、楽天モバイルがやや出遅れる見込みだ。楽天モバイルの動向に大手3社は目を光らせている。

NTTドコモの「5G構想」は協創

  • 5Gプレサービス開始(2019年9月20日)
  • マイネットワーク構想
  • MRをコアとしたXR市場の創出

NTTドコモは、2018年度の決算説明会で「5Gプレサービス」開始を発表。ラグビーW杯2019の開催時期に合わせる狙い。

マイネットワーク構想は、周辺機器との連携的サービス開始を示す。VR/AR/MRデバイス、ウェアラブルデバイス、360度カメラなどの機器とスマホがシームレスに繋がる。

MR(Mixed Reality)をコアとしたxR(VR/AR/MR)市場の創出は、現実とバーチャル世界の融合によって、臨場感のあるゲームやビジネスでの活用が期待される。今後、AR技術を活用したゲーム「ポケモンGO」が進化し、色んな角度からポケモンを見ることができたり、プレゼンテーションで立体データを共有するというシーンも見られるかもしれない。

KDDIの「5G構想」は遠隔

  • 各地で体験イベントを実施(2019年6月)
  • 5G先行体験(2019年9月)
  • 5G商用サービス開始(2020年3月)
  • 5G端末の発売(2020年3月末)
  • イノベーション創出/地方創生
  • au HOMEの普及

KDDIは「キリンチャレンジカップ2019」の会場で、VR体験イベントを実施。高画質VRコンテンツのライブストリーミング配信が可能になるため、スポーツ観戦での使用が期待される。

2020年の5G商用サービスは、ノンスタンドアロン(4Gと5Gのハイブリッド)での提供となる見込み。スタジアム向けサービス提供、ドローン警備などが一般化するとされる。

KDDIのイノベーション創出は、3キャリア横並びの印象だ。工場・自動車のスマート化、機械の遠隔操作、遠隔医療、スポーツの自由視点観戦などを構想。4月に設立した「地方創生ファンド」を活用したベンチャー企業の5G活用を推進する。

au HOMEのような、IoT(Internet of Things)については、現在は普及しているようでしていないという状況。今後、5Gによって提供サービスが拡充すれば、サポート強化で普及していくと考えられる。

その他のキーワードは、AI、タッチレスゲート、自動運転、ドローンなど。信頼性の高い遠隔ネットワークで、社会や個人の問題を解決していく。

ソフトバンクの「5G構想」は網羅

  • 有料道路で5G実証実験(2019年3月)
  • 建設機械の自動運転実験(2019年6月)
  • 5Gプレサービス開始(2019年9月)
  • 5G商用サービス開始(2020年3月)

ソフトバンクは、周波数割り当てがNTTドコモ・KDDIに比べて少ないため、高速化に不利。3G、4Gの周波数帯を5Gに転用するとみる。基盤展開率より人口カバー率を重視しており「人口カバー率90%以上を目指す」としている。

ソフトバンクは、建設現場・高速道路などの「法人向けソリューション」に注力している印象。ネットワーク環境が整っていないエリアにある建設現場や高速道路に5Gを提供していく。遠隔地から建設現場の監視、高速道路のAI異物検知などだ。

5Gの新たな無線方式「5G-NR」を用いた、無人トラックとの車間距離自動制御の実証実験に成功したことを発表した。

楽天モバイルの「5G構想」は拡大

  • 店舗数500を突破(2019年5月)
  • 楽天モバイル携帯参入(2019年10月)
  • 5G商用サービス開始(2020年6月)
  • ネットワーク仮想

第4のキャリアとなる「楽天モバイル」は、2枠の周波数を獲得。2019年5月時点で、店舗数500を突破している。今後も他3キャリアを追いかける形。

2019年10月にキャリア参入。料金プランなどは、現在と同等になると言われている。専門家の多くは、3キャリアに並ぶのは厳しいという見方のようだ。

5G商用サービスは出遅れるものの、新規という強みを活かして、世界初の技術「完全仮想化ネットワーク」を導入する。次世代の通信規格への以降がソフトウェアの入れ替えで済むため、安価で迅速の出来るという。