占いに科学者が分析「理にかなってる」や「医学や天文学と同等レベルだった」と解説

タロットカード

明石家さんまさんがMCを務める、2017年4月19日放送のフジテレビ系バラエティ番組「ホンマでっか!?TV」で占いを科学的に解剖。脳科学評論家・澤口先生は占いについて「理にかなっている」と解説。また、おみくじ評論家・大野先生は、江戸時代には医学や天文学と同等レベルだったとし出演者を驚かせていました。

占いが理に叶っている

「倒産しそうな会社」は星座によって判断できると、驚くべきデータが公表されています。投資家などのプロでも見抜くのが難しい会社の与信について、東京商工リサーチによると「水瓶座、魚座、山羊座は倒産しやすい」という調査結果を発表しているそうです。各界のスペシャリストが、このデータの信ぴょう性について、議論を繰り広げ、脳科学評論家・澤口先生は「占いは理に叶っている」と結論付けています。

水瓶座、魚座、山羊座は言い換えると「1月から3月生まれ」となり、冬の生まれ。統計的には粘り強く、我慢強い性格のため、倒産までの期間は最も長いと言います。マーケティングの統計データや脳科学などの観点から見ても「占い」は理にかなう部分は多いようですね。

占いを信じる人は多い

出演者は「占い」が当たった経験から信じる傾向が強いようです。

観月ありささんは「良いことは信じるけれど、悪いことは信じない」とエンターテイメントとして楽しむ程度のような印象。一方、小倉優子さんは「離婚時期を当てられた」と証言し「2017年の離婚」を2015年に予言されていたとエピソードを語りました。

マツコ・デラックスさんは「信じない方」としながらも、過去に四柱推命を使った占いで「35歳に死ぬわけではないが、見えない」と言われたことを明かし、今思えば35歳に本名を捨てて芸名での活動を本格化した時期だったと分析。占いをした当時は全く芸能に関わりがなかったそうですが「芸能向きだ」という鑑定結果が的中したと言います。

法律評論家・堀井先生は、法律的にも「占いは否定的ではない」と解説し、弁護士に相談に来る人は「占い師に相談する率も高い」といいます。占い利用者は、法律的な問題に対して、理論部分は弁護士、運やツキについては占い師に相談するといった、使い分けをしているそうです。法律家も「訴状を送る日」などは相談者の「運の良い日」にするなど配慮をしていると言います。占いを利用することで納得感が高まり「良い方向につながる」ということを実感しているようでした。

占いは当たるようにできている

心理評論家・植木先生は「占いは当たるようにできている」と解説。性格分析で「温かい部分があるが冷たい部分もある」といった対の言葉を織り交ぜることで当たったように感じるはずと言います。また、タロットや水晶の占いは、1つだけの占いでは「答え合わせができない」と占いに苦言を呈しました。

脳科学評論家・澤口先生は5年程前に「アルバイト占い師」であったことを明かし出演者を驚かせ、コンピューターを利用していたため同じ結果になっていたそうです。

やはり、占いは統計的な要素があるため、貸金業者は占い師を顧問契約し回収率を高めていたり、ダイレクトメールを送る時期を顧客ごとに分析したりと、ビジネス上でも利用されるシーンが多いようです。

占いに関するトラブルに注意

マーケティング・牛窪先生は、近年はSNSで「ブラックメール詐欺」が流行し始めているという。その手口について、詐欺師は「無料占い」と偽り、生年月日や好きな人や呪いたい人など「あまり知られたくない情報」を入力させ専用URLに掲載し金銭を要求すると解説。

占いで、離婚してしまったケースや妄信してしまう人もいるそうですので「使い方」には気をつけたいところ。

占いと宗教や国家にも影響

占いといえば「宗教」と混同されやすい分野ですが、宗教学評論家・井上先生は「キリスト教やイスラム教は占いを禁止していた」と語ります。その理由は、占いの影響力によって、宗教の力が弱まってしまう危険性があったからと解説しています。

生物学評論家・池田先生は、室町時代中期の室町幕府の第6 代将軍の「足利義教」はくじ引きによって選ばれ、大きな成果を残していると語ります。先生は「天に選ばれた」という自信が成果につながったのではないかと分析。現代の日本でも占いで首相を決めるなどすれば良いのではないかと冗談交じりで語っていました。

おみくじ評論家・大野先生は、江戸時代の日用百科事典には「医学や天文学と同等レベルだった」と占いの影響力を語り、現代でも「薬せん」と呼ばれる「薬を飲む時にくじを引く」方法が台湾などの地域で続けられていると解説。

続けて、脳科学評論家・澤口先生は日本でも1950年代〜70年代頃は「筋肉の強度」によって薬を選んでいたと補足しています。目隠しをした場合でも「薬ではないものを持たせると反対の腕の力が落ちる」といった現象は、科学でも証明できずよくわからないそうです。

生物学専門家・池田先生は「知識レベルが高い人は占いを信じず、人を信じる」とし、知識レベルの高い人は「人を見た瞬間でどんな人がわかる」と理由を語っています。霊能者と呼ばれる人の中には、人を見た瞬間に部屋の間取りや家具の配置がわかる人もいますが「第六感」と呼ばれる力は、現在の科学では計り知れない高度な技術なのかもしれません。

占いについて各界のスペシャリストである評論家が議論を交わしましたが「占い」と上手に付き合うことができれば、科学的にも有効な手段なのではないかと結論づけることができそうです。占いによって人生を大きく転換してしまったケースもありますが、気持ちが楽になり、満足度も高まるというような心理的に良い効果が期待できるようです。この議論について、多くの視聴者はどのように考えたのでしょうか。

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