プロフェッショナル仕事の流儀

プロフェッショナル仕事の流儀

NHKオンデマンド
皆さんはこの番組をごらんになったでしょうか?
多少時間が掛かりましたが、私の思った事のまとめになります。
あくまで私個人の思いが詰まっているので必ずしもすべてがそうではないとお考えください。


整備士とはそもそも対人で言えば医者のような存在だと思っています。
今回は珍しく録画して何度も見返していました。
番組としてはよくできていると思います。
『起承転結』→これからも続く で綺麗に出来ていると言う意味で。
整備をやっている(つもり)の私から見ても、理想の整備士像だと思います。
志高く、納得の行くモノにする。直った物に満足してお客が笑顔で帰っていく。
これこそが職人の手による評価になります。
綺麗に出来ていると言うのは上記の部分になります。
ここからは薄汚れた話になります。
整備をするにあたり、何が必要になるか?
整備する人、修理対象物、場所、工具、時間、金銭。
もちろん壊れない事に越した事は無い訳ですが、それでは私の話が進みません。
整備する人も同様。 場所だって路上でやる訳にもいきませんし、
工具は無いと部品の脱着もできません。
それでは例を記載します。
(あくまで一例なので消費税等を含まない計算をします)
整備士拘束時間 1時間8000円 15分のオイル交換とします。
車輛はオイル量り売り 1L700円  3L使います。
ドレーンプラグパッキン 一個30円 再利用はしないと言う前提で一個使います。
さぁお値段は?と言うと
整備士拘束時間 2,000円
オイル 3L 2,100円
パッキン 30円
総計:4,130円
これが店頭表示価格だとします。高いですか?安いですか?
もちろん商売ですので、原価と売価と言う物が存在する事はわかりますよね?
ここで店舗利益が40%の場合
700円の売価→280円の原価
30円の売価→12円の原価
そこで再度上の総計を計算しますと
整備士拘束時間 2,000円
オイル 3L 840円
パッキン 12円
総計:2,852円
そこでお店としての利益はなんぼか?
4,130-2,852=1,278円 
1時間立て続けに入れば5,112円
8時間連続で入れば40,896円
それが22日間入れば899,712円の利益となります。

お店としては人に給料を払う義務があるわけです。
プロフェッショナルの中でもあるように「早く仕上げろ、安くしろ」と言う事もあると
利益をいかに削らないでとなると人材の経費が削られます。
また昨今の古い車を潰して新しい車に乗ろう。と言う提案法令。
まさしく無知の虚言にしか聞こえない。
当ブログを見ている方はお分かりだろうが、50年前のコンピューターの無い車と
勝手にコンピューターが制御してくれる車を所有している中で
直すと言う作業に工具を導入しないと話にならないと言う事も実感している。
そこからさらにだ、モーターとエンジンを組み合わせたハイブリットカー
動力すべてがモーターの車を整備しなければならないとなると、また違う工具が必要になってくる。
それに伴って人間側の知識も向上させなければいけない。
講習に参加したり、資格を取ったり。
実際に言われた事なんだが、
『独立してやってくなら整備士一本で食ってけると思うな』
整備をしたいのにこの矛盾である。
ただ個人としてはうちに来て頂いた方には満足して欲しいと言う気持ちはあります。

投稿者:

激団くりおね

北海道を拠点に全国展開してる Garage激の総合支配人 スローカーライフアドバイザー

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