除雪機のオイル管理

除雪機のオイル管理についてのお話です。

除雪機のオイル

除雪機のオイルと言っても特別な物は使用していません。乗用車と同じガソリンエンジンオイル同等品が使用されています。購入者に分かりやすく「汎用寒冷地オイル」と書かれているのです。

純正推奨な訳

整備業あるあるネタなのですが、「オイル交換したら調子が悪くなった」などのクレームを極力避ける為に純正を勧めると言うのが基本になります。

実際にあった例

  1. 自分でオイル交換したらエンジンが掛からない
  2. マフラーからオイルの焼けた匂いがする
  3. オイルが漏れてきた …etc

すべてにおいてヒューマンエラー(人為的ミス)が招いているのですが、そんなのわからない人にとっては新しく投入した物が悪かったと言う責任転嫁をします。1の場合は過不足で0.6L上限に1.0L入れてしまい、ピストンが下がらない上がらない、2の場合は油量が多く燃焼している。3については自分でこぼして拭かないから勘違いをしている。大体このパターンになります。

除雪機の油量

写真の機種はHS655と言う新雪専用除雪機のオイル注入口です。そしてその横には

このようにオイル粘度とオイル上限のステッカーが貼られています。基本ホンダ除雪機のオイルキャップの足が長い物に関してはレベルゲージが存在します。

それでは延長無のこちらHS980はどうなの?と言うと、

擦り切れ一杯が基準になります。実は上記のHS655のステッカーとHS980のように延長パイプが無いモデルのステッカーを重ねると下の画像のようになります。

「共にエンジン単体での擦り切れ一杯」になります。延長パイプはあくまでも「エンジンオイルが入れやすいようにする配慮」なのです。

オイル交換目安

オイル交換の目安は少し前の自動車と変わらず、「5,000km又は半年の早い方」と言うのが鉄則です。なぜか?と言うと先にも書いたように、乗用車のガソリンエンジン用オイルを使用していると記載したように、特別な物を使用していません。

そして5,000km走ってる除雪機なんて早々お目に掛かる事は無いでしょう。なので消去法で「半年毎」がもっとも納得の範囲になるでしょう。しかしここで「半年」と言うワードも少し疑問になると言う事。除雪機が稼働するのは12月~3月が一般的。となると半年は動かさない訳です。動かさない時もオイル交換するの?と言う疑問もあるでしょうが、手間を考えると年1回、10月又は11月に始動点検と言う事でオイル交換していればまず壊れる事はありません。

一年のサイクル

わかりやすく記載すると12月~3月に除雪機使用。4月~10月までは寝かせて、11月にメンテナンス(オイル交換等)をすると言うのが良いでしょう。ただし、自分では作業が出来ない状況(エンジンが始動しない等)はお盆頃から修理の予約を入れなければ修理業者を何軒も探さなければならなくなるのでご注意を。

投稿者:

激団くりおね

北海道を拠点に全国展開してる Garage激の総合支配人 スローカーライフアドバイザー

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