信頼と実績の後付けサンルーフ

サンルーフの有無は人によっては要らん装備の一つであるが、僕は欲しい。

位置決め

車種にもよるのだが、ルームランプを移設する方法、既存の位置のままでサンルーフを取り付ける方法と様々な手段があるが、今回は社用車ベースのプロボックスと言う事もあり、ルームランプは手元で資料が見れるよう純正の配置を残す方向でサンルーフの設置ポイントを決めた。あくまで社用車としての快適な内装を生かした考えである。 ただしサンルーフとフロントガラスの間はもう少し手前の方が若干スポーツ感を出せるがそこは無視をした。

屋根カット

切ってしまえばもう後戻りは出来ない。慎重に大胆にざっくり切る。この時に便利なのがRV車の洗車などに使われる脚立である。ほとんどの国産車では屋根の裏についている骨を切る事になる。出来れば当たるとわかった時点で除去しておく事。もちろん骨が一本無くなる事で少し体重を掛けると凹んだりする事もあるので、5ナンバーサイズの車だと裏骨の残っている部分に手が届くので必要は無いが、3ナンバーサイズになると屋根の上を通る足場が必要になる事がある。裏骨がどこにあるのか?配線が通っていないか?下調べは念入りにする事をおススメする。室内の内装外し、切屑散乱防止の養生、ルームランプ等の配線確認は最低限やるべき。

カットについて

およそ1mm鉄板を切るとして様々な切断工具を思い浮かべるであろう、WAKEのCMのようにチェンソーを使うとかグラインダー、ジグソー、ニブラー様々な切断工具が存在する。綺麗に仕上げるのであればニブラーが切屑の飛散も少なく(切屑が大きいので処理が楽)効率が良いように感じているが、丁寧な清掃と養生が出来る環境であればジグソー(鉄鋼刃)でも問題なく作業に取り掛かれる。今回の屋根の養生の仕方を見て頂くとわかるが、ジグソー本体の底面が当たる部分+ジグソー一個分多めに養生をしている。万が一引っ掛かってジグソーが暴れた時に傷が付かないようする為だ。また、ジグソーだとオーディオBOX制作やスピーカーバッフルの製作でも威力を発揮出来るので人によってはジグソーをおススメしたい所だ。 逆にグラインダーやチェンソーは切屑もそうだが、火花が出るので万が一車内のモケットシートに飛んだり、ボディ側面に飛んだりする事を考えると個人的にはおススメは出来ない。

カット後の処理

社外製品のサンルーフ、純正サンルーフ移植共に屋根を切ると言う行為後は必ず切り口には色を入れるべき。そこまで実技経験の無いプロショップでも色を入れない例も見てきたが錆の温床ともなる事もある。社外製品のサンルーフの場合はモールで隠れて見えなくなるタイプが主流なので、ボディ色と同色にする必要はない。僕も今回は錆キラー(シルバー)の近似色で仕上げた。要は、鉄板の地肌が外気に触れないように保護するだけで良いのです。それだけでも長く乗る車だと特に雨漏りの心配が減ります。 また純正サンルーフ移植の場合は耳作りからボディ同色塗装が必要になります。これはルーフガラスとモールが一体化されているタイプが多い為です。

仮組と調整

一発でユニットを屋根に収めると言うのは中々至難の業です。焦らずmm単位で調整を行いましょう。最低でもサンルーフ左右差測定、フロントガラスからの距離左右差は確認していくと良いでしょう。そして初めて位置の確定と防雨処理の工程に移ります。

防雨処理

防雨対策としてシリコーンシーラント(住宅用)などがゴム弾力性が強く耐候性に優れているので多用しています。自動車の屋根は装着の為に骨を抜いてる事も多く、段差による捻じれによりサンルーフがずれる可能性もありますが、弾力性によりサンルーフと屋根板の緩衝材としても作用して、異音の予防にも一役買ってくれます。また、容量も多く(サンルーフ一個なら半分も使わない)、安価と言う点でもコスパは高いです。

内装加工

今回は触りだけのお話ですが、元々穴の開いていない車に穴を開けたのですから天井内装も加工します。 バンと侮るなかれ、樹脂でコーティングされた内装裏、厚み、加工のし難さ、どれをとってもアリストやレガシィよりしっかり作られていました。激しい雨の日でもさほど気にならないのはここに秘密があったのかもしれません。内装加工時の写真がありませんので、後日内装加工のお話をしたいと思います。

なお、車検に関してですが、構造変更等は必要ありません。

投稿者:

激団くりおね

北海道を拠点に全国展開してる Garage激の総合支配人 スローカーライフアドバイザー

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