寺社でネット参拝＆オンラインショップ開設が増加

新型コロナウイルスの影響を受けて、神社仏閣の参拝客が減少。寺社でオンラインショップ開設が増加し、参拝記念品を扱っているという。授与品をネットで扱うことについては、慎重な意見も。

ネット参拝やお守り郵送も

東京都港区愛宕一丁目の山頂にある愛宕神社では「ヴァーチャル参拝」として、写真を使った参拝が可能。境内の写真と歴史などの説明書きがあり、同サイト内では「おみくじ」を引くことができる。

京都市上京区にある安倍晴明公をお祀する神社「晴明神社」は、お守り・お札の一部を郵送可能とし、御朱印帳や魔除けの鈴などは郵送不可としている。「ご参拝になってからお受けいただくのが本義」としながらも、諸事情によって参拝できない人への間口を広げている。

鳥飼八幡宮は、2020年12月31日より「オンライン初詣」を、株式会社ザッパラスの「占いフェス」のイベントとして実施。スマホで参拝のほか、絵馬やお賽銭、おみくじやお守りを授かることができた。

広がるオンライン参拝

2020年1月1日に分院に昇格して新たな社殿を立て直した「出雲大社埼玉分院（荒船神社）」は、駅からも近く、約4000人の参拝者がいたが、新型コロナウイルス感染拡大により参拝できない状況が続いた。神社側は「そのままでは参拝客の願いを神様に届けることができない」とし、オンライン参拝を2020年8月にスタートさせた。

オンライン参拝では、撮影禁止となっている社殿の中も閲覧が可能。お守りや御朱印も授与ができる。ネットショッピングのように初穂料を支払うことで、実際の参拝と同じような体験ができる。

オンライン参拝ができる寺社

• 愛宕神社｜ヴァーチャル参拝
• 東大寺｜3Dバーチャル参拝
• 小野照崎神社｜おうちで神社
• 古式神道 桜神宮｜インターネット遥拝
• 東林寺天満宮｜インターネット遥拝
• 大和神社（奈良市）｜ネット遥拝
• 出雲大社埼玉分院｜オンライン参拝

オンライン参拝は、画像と説明書きで雰囲気のみを楽しむものから、3Dデータを活用したバーチャル境内・御社殿で自由に散策できるものなど幅が広がっている。

ただ、近年では授与品の転売なども問題となっており、授与品をネットで扱うことについては、慎重な意見もあるようだ。

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