Eternal Chaos by Garage激

1NZFEヘッドカバーガスケット交換

頑丈とは言え、ガスケット劣化などはどの車でも当たり前にある物だと考えています。我が家の14年落ち20万キロ突破無交換車の交換に着手しました。

交換前の前兆

先日、エンジンを掛けて出掛けようと、大通りに出るとアクセルを床までべったり踏めど30km/hも出ない状況に陥りました。信号待ちしていても不快なアイドリングのバラつきが起こりしばし停止しているとアイドリングが徐々に安定してきました。その後の移動中は何も異変を感じる事は無く、無事に帰還する事ができました。 実は前々から怪しいとは思ってたのですが、プラグの摩耗を見る為にプラグレンチをプラグホールに入れると若干のオイル汚れが付着していたのです。この事から推測すると、ヘッドカバーからオイルが滲み、プラグホール側にオイルが侵入、プラグを伝ってプラグの先端へ、オイル被りを起こし失火、3発エンジン状態によるアイドリング不良、エンジンが温まり徐々に乾燥、復帰と言う流れかと思われます。

ヘッドカバー取り外し

4ヶ所の10mmナットを取り外し。縮小した画像でもわかるように、手前は錆で腐食しています。エンジン熱にやられるし、雪道、雨天時に冷やされるしで結構過酷な環境下に置かれるので仕方がありません。よっぽどの事が無い限り、1年に一回取り外す程度なのですが、何かあってからでは面倒になりそうな部分だったので追加で注文しました。

意味が無くてもマーキング

付くようにしかつかないが、白マジックで気筒番号を書いとく。走行距離が走行距離なだけに壊れても不思議じゃない物だし、アイドリング不調が出た時に確認がしやすい。もしもの時が来ない方が平和だが、視覚的にわかるようにしておくと言うのも過走行、古い車に乗るコツの一つだと思う。 イグニッションコイルは10mmのボルトで固定されている。

取り外し必須部

エンジン前方側のハーネスステーや後方のベンチレーションホース(PVCホース)はまず外しておく。まぁハーネスステーの方は外さないとヘッドカバーのボルトにアクセス出来ない。

ヘッドカバーの方のボルト位置に関しては上の写真参考に位置を確認していただければ良いかと。 しかしプラスチックのカバーに隠れていて普段洗う事も出来ない部分なのでかなり汚いイメージ。エンジン内部側に関しては妥当な汚れかと思われる。

軽く洗浄

オイル汚れを落とすというのは、Garage激では日常的に行われているので(?) さらっと歯ブラシや洗剤を使って鉄粉を落とす程度に留めておく。上を見ればキリがない。エアブローして一度綺麗なオイルでゆすいであげれば完了。エンジンオイル全交換も行えば、作業は完璧な部類。


ガスケット比較

ヘッドカバーに取り付けたのが新品で、横に置いてある物が外した物。完全に固まっていてガスケットとして不安のある固さになっている。金属と金属の間に入るプラスチックと言う表現がしっくりくる位。

ヘッド部確認

ついでなので(?)普段見ないヘッドの確認もしてみる。と言っても目視点検のみ。

ガスケットはヘッドカバーを外した時にヘッド側にこのようにこびりついてました。多少時系列がずれてるのはご愛敬と言う事で…。

プラグホール確認

1番・2番のホールです。1番(手前側)が極端に汚れているのがはっきりわかります。まぁ別の可能性を考えると、サービスオイル交換とかでやってもらった時にオイルをこぼしてここまで入り込んでる可能性も低くは無いです。 と言うのも、知人がオイル交換会員で、GSにてオイル交換をしたのですが、交換後まもなくエンジンルームから白煙が出たと言う。すぐさまGSに引き返し、作業者とエンジンルームを覗くとオイルの匂いが…そこで作業者の取った行動が、門柱洗車機一回で済ませると言う事件がありました。ギャグセンス高すぎて本社にクレーム入れたとさめでたしめでたし。(よくわからない人は味付き肉をフライパンで焼いてその後フライパンを水洗いだけで綺麗にしてみてね!)

3番・4番ホールです。手前の3番の奥の方が明らかに汚れているのが目立ちます。今回の不調を引き起こしたのは1番又は3番のどちらかでほぼ確定だと思われます。と言ってもここまで手を入れたのなら慢心無く全てのプラグチェックしてもさほど時間は掛からないです。エンジン不調が一番厄介ですからね。

組付け時

取り外す時に赤丸で囲んだ二ヶ所に液状ガスケットが付着していました。エンジンの繋ぎ目だからかと思われます。綺麗にパーツクリーナーで脱脂して段差がない事を確認して組付けていきます。

液状ガスケットの使用頻度でオススメサイズが変わりますが、うちで年間で大体50~100gは使うのでタクティー(V9350-0113)を使用しています。

タペットシールワッシャ

今回上記のセットで入っていた物を同時交換。ただし純正品に比べると貧弱感はある。今回セットで1,000円ちょいで不調が解消されたのでヨシとする。 セット物のシールワッシャがどうも落ち着かないので純正部品を取り寄せ。

トヨタ タペットシーリングワッシャ(品番:90210-06013) これは二個必要になります。気になった物をそのままにせず、選んで直しておけば自分自身に言い訳できないですしね。重要な部分だからこそ納得するまでやるのは大事です。

 

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