先日までブレーキのO/Hで入庫していたekスポーツなのですが、エンジン始動時やエアコン作動、パワステ駆動時に軽くベルトが滑る音が気になっていたので、今回一緒に作業を実施しました。
補機ベルト(Vベルト)交換
様々な呼び名があるベルトですよね。補機ベルト、Vベルト、ファンベルト。整備する人の年齢や乗ってきた車の駆動方式で違うようなイメージがありますが、どれも同じです。
交換目安
大体車検毎と言うのが一般的ですが、車の使い方次第で変わってきます。僕の個人的な目安は「オートテンショナー装着車は鳴ったら」「調整可能な物は薄くなったらor調整できなくなったら」と言う大雑把な物です。自身の所有するアリストでは3年、プロボックスは4年目位です。 鳴ると言うのはベルトからの「限界だよ」と言う声だと考えてます。それを超えたら声も出さず絶命します。
交換作業
ekスポーツではまずジャッキアップし、タイヤを外していきます。ボルト二本とプラスチックリベット4本で留まってます。砂が噛む所なのでプラスチックリベットは毎回上手く回るかどうかドキドキさせられます。
無事カバーも外れてベルトにアクセスできるスペースを確保。シルバーの部品がオートテンショナー。今時の車は何でも自動調整ですね。
オートテンショナーに12.7のエクステンションを差し込みます。スピンナーハンドル等を装着して緩める方向に回します(半時計周り)
そうするとテンショナー側の穴とエンジンブロック側のハウジングの方にある穴が一直線に並ぶのでドライバーを挿してテンショナーが戻らないように固定。前の写真と比較してもわかるようにベルトがたわんでいます。これでベルトにテンションは掛かっていない状態になります。
なかなかベルトがいい具合に茶けてますね。外す時は下側から外してく方が楽ですが組み付ける時は逆に上から組んでいく方が楽です。
ベルト組付け最終確認
オートテンショナーを戻す前にしっかり組み付いているか手でベルトを滑らせます。ちゃんと溝に噛んでいるか?ベルトの取り回しは正規の回し方になっているか?とかです。 ベルトの文字がエンジン前方から見てひっくり返ってないか?などなど。 ベルト向きは人によって違うようですが、自分は確実にエンジン前方から見てひっくり返らないように組み付けます(下から覗いてるので逆になってます)
固定を外す
固定してたドライバーを外してエンジン始動で音が出ていないかを確認。異常はありませんでしたので、カバーを取り付けて作業を終わり…たかったのですが、
案の定作業前から塗装が入ってないと予想していたカバー裏の錆を少し落としシャシブラックを塗装。やはり気になるんですよ。見えないしどうでも良いと思われるでしょうが。
交換部品
今回ベルトを交換するだけだったのですが、事前に調べていた各メーカーの適合ベルトの価格差をここで紹介しておきます。(2019/8/23時点)
- バンドー:4PK1540T 価格:3,262円
- MITSUBOSHI:4PK1542 価格:1,843円
- PITWORK:AY140-4154M 価格:5,180円
先の車検で提示されていたのはPITWORK製でしたが、定期的に交換するなら安い物でも問題なく使用が可能です。ここら辺どれ位違うのかを検証してみる要素としてありそうですね。