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家庭用移動式融雪機:イシカリスノーメルタータイヤ交換Q&A

イシカリスノーメルターは移動式融雪機なのですが、その移動をする為のタイヤがパンクしてる事があります。しかしながら交換してもすぐにパンクする等の不具合もあるのも事実。それを対策する方法も納得いくようにご説明いたします。

現状のスノーメルターのタイヤ

スノーメルターのタイヤは一般的な一輪車のタイヤと同じ物が使われています。全高は高くなってしまうのですが、雪の中で移動するとなると大きさが丁度良い具合なのかもしれません。 小さいと移動が困難になるが投雪ポイントは下がる。大きくなると移動はしやすくなるが投雪ポイントは上がってしまう。 そこで一輪車サイズと言うのは考えられているのだろうなと感じます。

近くで見るとわかるのですが、タイヤが変形しています。これは保管状態が悪い状態を再現する為に、一年程保管方法を変更していました。 しかしながら、その変えた保管方法と言うのは、特殊な事でもなく誰もが出来るような保管方法で行いましたがその結果がこうなっています。

唐突な疑問点

一輪車のタイヤを使っていると言う事は先に話した通り間違いありませんが、このタイヤを見ていて疑問に思いませんでしたか? そう、空気を入れるエアバルブが装着されていません。つまりノーパンクタイヤが使われているのですが、純正品はエアバルブが装着されているチューブ式タイヤが使われています。 これは交換歴がある物と思われます。正直言うと無駄な装備です。 もしスノーメルターをお持ちの方で今後業者に修理を依頼すると言う方が居れば覚えていて欲しいのですが、ノーパンクタイヤはお勧めできません。 空気を入れる手間とかを考えるとメリットはあるのですが、長期的な物を考えるとタイヤ寿命は短く感じられます。

ノーパンクタイヤは無駄 その意味

ノーパンクタイヤは無駄と言い切ってしまいますが、それは僕個人の意見でもあり、もちろん「そんな事はない」と感じる方は居ると思います。 この記事を「個人で一台をメンテナンスしている人の話」なのか、専業ではなく「趣味から始めたスノーメルターだけで数えても3桁行くか行かないかの台数を修理をした人」の経験談なのかで受け取り方は変わるかと思います。今回のお話は後者としてお話を勧めます。もちろん自論が含まれております。

純正ではノーパンクタイヤは装着されていません。チューブタイプのタイヤとノーパンクタイヤでの価格差は店頭販売価格としては一本500円程度の差でノーパンクタイヤの方が高いです。一台につき、二本必要になるので、1,000円高いと言う事になりますね。しかし、スノーメルターの本体販売価格は定価で30万円近い物となっています。 そこから1,000円高くなったところで、必要ならば買う物に対して抵抗は有るかと言うと多くの人は感じる事は無いでしょう。 それでも純正でノーパンクタイヤは採用されません。 それは使い方とノーパンクタイヤの特性が嚙み合わない為採用されていないと判断されます。

特性が嚙み合わない

チューブタイプのタイヤとノーパンクタイヤの一番の違いはタイヤ構造に関係していると考えるのが妥当かと思います。身近な物で例えるとバランスボールとクッションの違いに近いかもしれません。 スノーメルターの本体重量は89kgあります(もちろん雪の重み等は含まていません)。 一時間作業した後に動かす際にチューブタイプのタイヤはさほど変形する事もなく滑らかに回転します。 逆にクッションのように中が詰まったノーパンクタイヤでは重みで、一時的に変形してしまう事があります。タイヤの丸みが変形する事で移動に引っ掛かったりしたりする事もあります。 そういった意味でスノーメルターとノーパンクタイヤの特性が噛み合っていないと考えられます。 うんちくはここらにして、タイヤ交換の方法を次のページで解説していきます。

タイヤ交換手順

車のタイヤ交換と同じく、タイヤを浮かせた状態を作ってあげます。角材などを車体下に置いて浮かせるだけで充分です。 その後、割ピンを抜きます太さ2mm、長さ50mmの割ピンになります。

錆が浮いているので取り外しが困難な場合がありますが、潤滑剤を吹き付ける事で取り外す事が可能です。機械を弄る際には一本用意しておきたいですね。

タイヤを挟んで手前奥に各一枚ワッシャーが入っています。それでは新しいタイヤを組み付けていきます。

一輪車用にシャフトが付属していますが、ナットを緩めてシャフトを取り除きます。ちなみにスノーメルターのシャフトと同じ太さになっています。空気を入れるバルブが外側になるようにセットします。

古いワッシャーが錆びているので、一輪車のタイヤに付属していたワッシャーを利用します。気分の問題です。 シャフト、ナット等は使い道がないので何かおもちゃを作る時の材料にでもしときます。

本体にセットして割ピンを差し込みます。 今回割ピンは綺麗に外せたので再利用します。 自動車etcでは再利用不可部品ですが、そこは乗り物ではないので神経質になる必要はありません。

割ピンの足を曲げて外れないようにします。この時タイヤも浮いている状態ですので、買ってきてそのままの場合はここまでにタイヤの空気圧を調整した方が良いかと思います。 買ってきてそのままの空気圧は大体少な目にセットされているようです。

シールが残っていましたがやはりノーパンクタイヤでしたね。ここでタイヤ交換の作業はおしまいとなります。 使用した物はラジオペンチと角材だけです。

次は保管方法の説明です。

保管方法

特別な保管方法ではなく、メーカーでも推奨しているけど知らない人が多い「タイヤを浮かせる」と言う事。これをするだけでタイヤの変形を抑制する事が出来ます。 これは長期保管(シーズンオフ)の時に行うだけで構いません。

一輪車も保管時、販売時はこのようになっているのを見掛けるかと思いますが、それと同じ方法でタイヤを浮かせる事が大事です。 スノーメルターは重量もありますが、灯油が入っているので垂直に立てる事は出来ません。 タイヤを浮かせると言う事を忘れないようにしてください。

 

 

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