Eternal Chaos by Garage激

【LA310S】ワイパーアーム停止位置逆転化

今回の作業は「ピクシスエポック」。トヨタで販売されていた「ミライース」なので、「ミライース」やスバル版「プレオプラス」でも同じ方法で作業が出来ます。ワイパーアームの停止位置逆転化は工具が有れば、掛かる費用は『0円』で気に入らなければ元にも戻せるのでご参考に。

純正位置ではこのように寝ている状態になります。 多くの車がこのようになっていますが、後方視界確保やら見た目のスマートさ、地面からの埃巻き上げによるリアガラスの汚れ防止等々が考えられる。 …とまぁ素人考えでもこれ位は考えられてるのだろうと思うが、ここは北国北海道。雪が降って積もる事が考えられていないのでは?と思う事も少々。

降雪時期にスーパーの青空駐車場にしばらく停めたりしてるとこんな感じに雪がワイパーの上に載ってる事も。これだとワイパーアームに負荷が掛かって最悪スプラインが潰れてしまって垂れ下がってしまうなんて事も…。「THE・車の事何も知りません」勢が多い車なのでもう少し考えて欲しいとも思う面と、故障して部品交換修理に来てもらえると言う面も見え隠れ…。 ちなみにミライースのリアワイパーアームは現在(2024年5月現在)では3,500円(品番:85241-B2060)。

作業準備

まずはワイパーの作動域を確認する為に一度ワイパーを動かしておきます。拭き上げた折り返し地点にマスキングテープで印をつけときます。別にやらなくても出来なくはないんですが組付時の位置合わせが簡単になるので大体やってます。ついでにモーターを取り外す為に内張りを外します。バックドアトリムパネルクリップは11個。

ワイパーアームを外していきます。ナットカバーは捻れば外れます。

薄っすらと錆が出てますがまぁ想定通りですね。

外した過去もなさそうなので固着していましたが、ナットを緩めてアームを立てたり寝かせたりをして外していきます。ここまで外していけばモーター単体で外す準備も完了です。

メイン作業

ワイパーモーター本体は10mmボルト3本(それとハーネス)を取り外すのみ。構造は簡単なもんですね。

車体から外してプラスネジを外していく。ブラケットとモーターを分離していく。

簡単な構造だなぁ…と毎回開く度に同じ事思ってる。

この金属プレートを取り外して

ワイパーアームに繋がる軸の方もずらして(手で簡単に動く)入れ替えるだけ。ワイパーが約90度動く為にギアは360度(1回転)するので、折り返し地点をスタート地点とするには180度反対の穴に金属プレートを取り付けてあげれば良い。それが終われば取付とは逆の順で組み付けていく。もちろんワイパーアームの取り付けは最初にマスキングテープでマークした位置にセットする。

これでワイパーアーム倒立化が完了しました。

オマケのお話

完成時の画像にあるようにエンブレムを一時外しているのですが、実は位置決め用の穴が開いています。コレが曲者で、経年によりエンブレムを固定している両面テープが硬化して水滴進入からのバックドアハンドル付近から錆が発生する原因になっているのでは?と思われます。今回の個体では錆も水滴が内部侵入した形跡もありませんが、長く使う事を考えたら対策を事前にしておいた方が良いかと思いますので近々施工しようと思います。

リアワイパー作動

ミライース(含:ピクシスエポック、プレオプラス)だとフロントワイパーが作動中に、シフトレバーを ”R”レンジに入れるとリアワイパーが数回作動します(一応メーカー設定で変更は出来るそうですが標準で動く設定となってます)。まぁそれが先のページでも触れてた雪がアームの上にある状態で動かしてしまったりすると破損の原因になりかねないので今回の停止位置逆転化を行ったと言う感じです。

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