先日行われた北海道最大のオールジャンルイベント、C-CUPでもアナザー部門1位と言う優秀な成績を収めた『ネコの王様』制作のプロボックス。制作過程及びお披露目後の紹介と個人的感想をまとめさせていただく事になりました。
ペースとして選ばれた車種はプロボックス。2021年の7月に津軽海峡を越えて北海道に到着した時はホイールも純正だった1.5LのFF、5MTのDX。そこから自ら手を加えていく。
全塗装の下準備。もちろんそれを行うのもご本人で全てを担当する。
そして塗装が完了すると水道局のプロボックスが完成した。と言う声が少々聞こえていたのを今でも思い出す。しかしその言い回しは少しばかり遠回りしていて、ストレートに言うと工場からこのままの状態だったんでしょ?と言う意味合いだと捉えてる。少なくとも実際に車輌を見た際には後者の意味で捉える事が出来る完成度だった。
実際に車輌を間近に見学したのは2年前。今年も開催予定が計画されている『こねミ』でその際にもこの車輌に関しては記事を書いている(過去記事)。
しかし、そこからも進歩は続ける熱量。ヘッドライトダクトの制作に着手していく。「ネコの王様」はありそうでなかった物を作って形にしていくので、個人的にも何を作ってるのかな?と楽しみにしている部分が有る。
車輌にイメージ装着をしている様子。クルマの雰囲気もガラッと変わり、サーキットも走るとの事でフレッシュエアを吸い込む事に一役買ってくれそうな感じがする。
カーボンを貼り付けていく。FRP制作、カーボン制作、塗装なんでもできるスキルが正直羨ましいです。
こちらはリアテールのカバーとなる小物制作。FRPの制作もお手の物と言う事で無い物は作る。頼りになります。
フィンありのテールカバーをカーボンで制作。制作は小ロット、型が使える限りは製造できるとの事ですがご希望の場合は直接ご相談した方が良さそうです。
そして出来上がった物の一例がコチラ。
欲しい等のお問い合わせはすけちゃん〜ネコの王様〜までお願いします。制作工程はまだ続きます。
ワンオフ制作以外にも既製品の取り付け調整なども施工。こちらはEXTEND(エクステンド)のブリスターフェンダーの装着イメージ。もちろんタイヤを外に出す為にフェンダー加工も行います。
スポーティなエアダクトを制作する事も純正をベースに制作する事も可能に。それこそ普段使いとサーキット仕様で気軽に付け替える事も出来る。
純正を切り抜きダクトの形状を作っていく様子。
カーボンを貼りこんで仕上げをしていきます。純正では多くが無地ブラックなので、艶のあるカーボンで見た目の印象がガラッと変わります。
プロボックスではナンバープレートを外すとこのように台座の膨らみが残ってしまう。そしてこの場所は金属製で溶接板金の技術が必要になる。
台座部分のみを切除して取り付けるFRP製のフロントバンパー スムージングカバーの制作も行っています。スマートな見た目に仕上げたい所なので薄めの設定で作られています。取り付けは左右のバンパーカバーと一緒に固定してあげると言うのもお手軽です。
もちろんスムージングバンパーカバーだけではなく純正バンパー自体をスムージング加工する事も可能です。
カーボンを貼りこむ事で左右一本繋がったようなバンパーに見せる事も可能に。
話は少し前後しますが、フェンダーの本組へ。トヨタのフェンダーマーカーもミラー内蔵ウィンカーへの変更でスマートにするので不要な穴を埋めブリスターフェンダーの本組と切除作業をしていきます。
プロボックスのフェンダーウィンカーも1989年登場のMR2から形状変更は無いので古臭さは否めないので、雰囲気を変えたいと言う方はここを弄ると言うのも一つの手ですね。
実際に車輌に組み付けてマッチングを確認をしていきます。そこでまた一つマッチングの悪い所を修正していきます。小さい事も積み重ねて納得のいく形へ変えていきます。
ブリスターフェンダーとサイドステップの繋がりに加えて、サイドカナードの追加と造形を調整していく作業。
プロボックスやサクシードは純正OP以外のエアロパーツを装着する場合は汎用品や流用を多く用いる。もちろんブーム前に比べると選択肢はあるにはあるが、必ずしも自分の理想に合致するとは限らない。ここがもうちょっと…と言う事もご相談できるそうです。
ラジオアンテナも埋めていきます。鉄板を当てて埋めて整形。
小さな部分も見た目の雰囲気はかなり変わります。古き良き(?)手動伸縮アンテナは営業車や少し古い車と言う印象がありますので、無くす事で見た目もすっきりしますね。
ブリスターフェンダーの本組を終わらせた後は取り外し可能なエアロパーツのフィッティングなども確認。リアゲートの部分ものちの補強に必要なので造形が始まります。
ここまで手付かずであったリアバンパーの方にも着手していきます。
フロントバンパーに合わせてリアバンパーもカーボンで作り込んでいきます。
のちに完成画像を掲載していきますが、構造は3分割のような作り方になります。 イメージとしてはフロントバンパーのような構成になると言うとわかりやすいかもしれません。
サイドパーツとして左右の曲線部ももちろんカーボンで制作。真ん中に被せるように取り付けるので段付きが出来ますが繋ぎのラインを綺麗に処理する事で自然な出来栄えに。
家族の移動にサーキット走行、置きイベントまですべてをこなす営業車。リアウィングはバーチカルGTウイングを採用する。ブリスターフェンダーとの相性もバッチリ。
バーチカル(Vertical):「垂直的」の意味。一般的なGTウイング、スワンネックGTウイングは路面に対して平行にセットされる事からバーチカルウイングやバーチカルマウントと呼ばれる(表記ブレ有)
ナンバー横に補強が施してあるとはいえ強度をさらに確保する為にもホムセンステーを取り付けていきます。最近はホームセンターでも鉄板が気軽に買えると言うのは良いですね。
リアゲートの上部に合わせて形状を整えていく様子。
形が決まったらゲート側の固定とステー側の固定を決めていきます。 全体的な形が決まった事でボディの仕上げ、塗装の為に部品を外していく作業に移っていきます。
フェンダー、サイドステップなど、外せる部品は外して塗装していきます。本人曰くそこまで大掛かりにやっていく予定が無かったとの事ですが、結果きっちり塗装が入った事で神経質な書き手の人も納得な仕上がりが出来上がります。
開けた時に見える部分も外して塗装。開口部が広いプロボックスではこういった普段は隠れる部分も塗らないと隙間から見えたりする事もあるので外して塗る方が効率的だったりもする。
そして屋根と一体で色を入れていく。
外したリアゲートの裏も丁寧に塗っていく。営業車故、内装部品の面積は少ないので丸々塗った方がカッコイイ。
ドアも外してボディとドアは別塗りで作業をしていく。
仕上がりも上々。ここから取り外した部品の組付作業が始まっていく。
今回のイベントでは運転席側のホイールは蛍光イエロー、助手席側のホイールは蛍光オレンジのホイールと言う塗り方をしたホイールをセット。今後ホイールの変更を検討していると言う情報があるので、どんな姿になるか楽しみですね。
全ての部品を取り付けC-CUP 2024に挑みます。
そしてお披露目となったC-CUP 2024ではアナザー部門1位と言う優秀な成績を残してお披露目が無事終わりました。もちろん走りにも力を入れている車輌となっているので、走りを見たいと言う方は十勝の夏祭り(8月4日開催)、置きイベントでじっくり見たいと言う方はEZOistに参加を予定していると言う事なのでチェックしてみてはいかがでしょうか?
と言う事で車輌メイク紹介としてネコの王様のプロボックスの紹介をさせていただきましたが、次回は車輌を実際に見た部分などのお話なども出来ればと思っております。今回の記事作成に使用した制作段階のお写真はご本人様よりご提供いただきました。(文字入れや一部加工を許可を頂き施しています。) プロボックス/サクシード乗りのみならず気になる事などはご本人様のXなどフォローしてお聞きしてもよいかもしれませんね。