人間と同じでクソダサファッションでもイケメンが着ればカッコよく見える服装があるような感じで捉えても良い自動車のレンズ類。車がボロでもレンズ類を磨くとあら不思議。車が綺麗に見えます。 そんなこんなでテールレンズをスモークフィルムでイメージチェンジしてみます。
テールレンズ(純正)
E90の320iの後期テールレンズの純正色はこんな感じに真っ赤です。綺麗な赤色を放ちますが、ボディが黒だからかなり濃く目立ちますね。これをスモーク化したらちょっと雰囲気が変わります。
必要材料
今回はスモークフィルムを二種用意していますが、上のグレー色を施工します。 他にマスキングテープ、カッター、ハサミ、スキージー(ラッピング必需品で青い物から左側全部)を数種類。車体上でレンズを取り外さず施工するならこれ位になります。 写真に写ってるけど書いてない物は以下詳細を記載します。 写ってないけどヒートガンも欲しいところです。
・蓄圧式スプレー(写真右上)…基本施工する前に清掃作業を行うのですが、車体とレンズの間を洗う時とテールレンズ本体を清掃する時に使います。水道直結でシャワーノズルを使える環境であれば必要はありませんが、これはこれで色々な用途に使えるので今回導入しました。
・ガソリンタンク水抜き剤(スプレー横)…清掃後の脱脂に使います。シリコンオフやパーツクリーナーなどでも代用できますが、奥まった所を綺麗にする工程ではこちらをお勧めします。カーラッピングでは下地が重要になってきますが、専用品だとちょっと入手困難だったり高価だったりと色々と事情が出てきます。そこで、イソプロピルアルコール(IPA)純度が高い物を水に数滴入れて使用します。今回は近場で見つけたカインズの水抜剤を使用してみました(それを見越した上で蓄圧式スプレーを用意しています)。 色々と添加物が入ってるのを避けているのは、ボディ(塗装面)に反応して不具合が起きる可能性も否定できない為、極力添加物の入ってない物を選びました。
施工
施工を写真だけで説明するのは限界があるので平面から貼る、伸ばさないを意識していくのが肝心だと思います。 動画を撮って作業していたのですが、電源が落ちていたので映ってるかどうか怪しいです。
素材比較
今回実際に使用したフィルムはLuxe(ラックス) LIGHT WRAPと言う商品のライトスモークをチョイス(4色の中で薄くスモークが掛かる艶有)
価格:6,120円 |
もう一つのラッピングフィルムを用意しましたが、カー用品店でも取り扱ってる広く一般的な物になります。お値段も比較的安い部類になるかと思います。
カーライトレンズフィルム60cm×100cm単位ライトブラック ヘッドライト、テールライト用スモークフィルム 数2=2m数量3=3m数量4=4m・・・最大9mまで 価格:2,200円 |
エアフリー機構とはラッピングを嗜む人達にはお馴染みのワードになりますが、要は空気の抜け道があり空気が抜けやすい構造になります。 よく(?)街中で車のスモークを貼って白い点々が窓に入ってる車を見た事無いでしょうか? 空気が抜けずに中に空気が残っている為起こる症状です。 それを抑制する機構がエアフリー機構になります。 クリア系のラッピングではこのエアフリー機構を導入すると空気溝の線が見えてしまう事も多く導入が遅れていました。 エアフリーがあると擦りガラスのように見えてしまう課題があったようです。実際貼る前の上二枚の画像でも奥の文字が認識できる出来ないがハッキリわかりますね。 次ページでは実際貼ってみての比較を行います。
エアフリー機構の検証
まずはエアフリー機構無しの物を曲面に貼ってみます。円柱の物に貼るので実際「そうはならんだろ…」と思うかもしれませんが、空気を入れて貼り付けます。ここからフィルムは動かすことなく、スキージーでしっかり貼ります。
結果としては空気を抜く事はある程度できますが、空気の溝が移動して部分的に盛り上がります。 ここからスキージーで無理に押し込んでも接着面同士がくっついて山折りになってしまいます。対処としては一度フィルムを剥がしてスキージーで密着させるしかありません。 次にエアフリー機構を備えた物を同様に貼ってみます。
写真ではわかりにくいと思うのでライトの反射を見て頂いたらわかりやすいかと思い照らしています。フィルムを剥がさずスキージーで密着させます。
フィルムを剥がす事無くエアが抜けました。フィルムは剥がしたり無理に伸ばしたりすると「糊ズレ」を起こしたり粘着力が弱まる事があるので、一発で大まかに決める事が出来ればそのリスクは少なくなります。
複合曲線で検証
端材でヘッドライトの複合的な曲線がある所に貼ってみました。撮影中に雨が降って濡れてしまいましたが、さっと貼った感じでは共に比較的綺麗に貼れているように見えますね。(左:エアフリー有、右:エアフリー無)
近くで見るとわかるのですが、空気が入って白くなってるのがわかりますかね?検証用にサッと貼ってるだけで差が出てしまいました。 他に考えられる事としてはエアフリー無の場合は曲面追従能力はエアフリー有に比べると低いと感じます。複雑な形状なほどエアフリー機構がある物をおススメしたいですね。
ちょっと離れて見てみる。
施工途中で左右の比較を撮るつもりが三ヶ所貼ってから気付いたので急遽写真を撮りました。一番右のボディ側のテールが純正施工前で他三ヶ所が施工後になります。 うっすらとスモークが掛かっている位で、パっと見でも塗装かな?と言う仕上がりになりました。 スモークテール化のDIYを検討している方にもおススメのフィルムです。