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【NCP50系】シートの流用と細かな違い

今でこそ、社外メーカーの取り付け車輌一覧を覗いてみると、プロボックス/サクシードと言う車輌項目が出てくる訳ですが、初期にはヴィッツRSのシートが流用出来る!60系イストのシートが流用出来ると一喜一憂していた時代があったのですよ。 そして時は流れて2021年原点回帰の移植作業の話をここでするのです。

グレードによる差

左がエクストラパッケージリミテッド、右がサクシードULのシート。 ヘッドレスト別体の物に関してはクッション性能は変わりません。表面のカバーの触り心地に変化を感じるだけになります。シートカバーを付ける方ならリミテッドシートにわざわざ交換する必要もないかも。同程度の中古シートならリミテッドの方が高値で取引される事が多いです。何もカバーを取り付けずリミテッドシートを堪能したいと言う人だけにおススメするお話です。

取り外しに関して

警告灯の配線は運転席、助手席共についているので手前からコネクタで外す。

シート後方は気持ち程度のカバーが取り付けられている。先程の画像にあるようにフロント側はボルト剥き出しなのになぜ後部だけカバーを付けたのか…。 一応後席に人が乗った時に引っ掛からないようにした配慮なのだろうか?

シートベルトの受け側は14mmで取り外す事が出来る。ただ今回はプロボックスからサクシードに載せ換えるだけなので、作業としては必要が無い。逆にヴィッツに積む、イストに積むとなる場合に必要な作業となる。

交換が完了すると、ドアの内張りに違和感を感じてしまいますね。やはり内張りも交換しないとちぐはぐ感が出てしまいますがまた後日そちらの作業を行いたいと思います。

リアシート

リアシートと取り外しは 『NCP160系リアシートヒンジ流用で座面ワンタッチ脱着へ』で説明していたので、省略しますが、こちらもクッションの厚みは変わりはありません。

問題は背面シート部なのですが、

こちらもクッションの厚みに変わりは無いようです。

並べて見ても背を当ててみても触れた感触以外何も変わりません。

プロボックス/サクシードの特徴

プロボックスとサクシードで荷台の長さが違うと言うのがよく言われる事なのですが、背面シートは荷台のフロアマットと一体になっています。じゃあ取り付け位置が違うの?と言う疑問を持つ人も居るかと思いますので、次の写真で見てましょう。

コチラはプロボックスの荷台になります。

そしてサクシード。横一線に入ってるコーキングを見るとわかるのですが、フロアマットを固定する位置は共通していて寸足らずになる事はありません。そのまま取り付ける事が可能です。


ワゴン/バンの違い

シートバックロックストライカーと言われる背面を固定する金具なのですが、ワゴンとバンでは形状が違います。こちらはバンモデルになります。

そしてこちらがワゴンモデルのシートバックロックストライカーになります。単体で見てみると、以下のようになります。

ボディ側のボルト位置を合わせた状態で上から写真を撮るとロックされる位置が前方(写真左を前方として撮影しています)でロックされる事がわかります。これはバンは「荷台に荷物を積む」と言う前提で作られているので、背面が直角に近い方向で固定されるようになっていて、ワゴンでは逆に「シートに人が座る」前提で背面に角度を付けて座り心地を優先しています。 ほんのちょっとの差ですが少しのドライブでもこの違いは身体に来ますので、縁があれば、部品交換をしても良いかもしれません。

ちなみにですが、バンモデルの直立背面タイプのは160系でも使われている現役部品になります。 …と言う事は160系のバンを自家用で使われている人は50系ワゴン用を流用出来るという事ですね。ブームですからこの情報は必要かも?

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