Eternal Chaos by Garage激

【E90】BMW 320i エンジンオイル&オイルフィルター交換

どの車でも切っても切れない縁である日常メンテナンス。その中でもオイル交換は特に重要な項目であると僕は思ってます。 例えば冷却水が少ないとオーバーヒートを起こしたり空調が利かなかったりもあるが、エンジンを載せ換えるまでの故障にはなりにくい。エンジンオイルはエンジン不具合に直結する物と考えているからです。

エンジンオイル

先に話したのは極論的な物なので、水物(冷却水、オイルetc)はマメに見た方が良いのはもちろんなのだが、今回はエンジンオイル&オイルフィルターに特化した僕の覚書になるのでそこに注目して書き綴っている。 しかしこの手の内容にある「全合成が云々、硬さ云々、メーカー云々」の話は基本的にしない。 その手の話はギアオイル並に粘々した論争が巻き起こるからだ。

各確認と交換部品、工具の調達

E90の320iエンジン型式は「N46B20B」と「N43B20A」が存在する。国産車で言えば前期型後期型でエンジンが変わっているという事になる。 ともにオイル量は4.25L(フィルター同時交換時)となっている。 エンジン型式の数字が小さい方が後期型になる。 しかしN46の前期型エンジンは2004年から2015年まで製造がされているがN43の後期型は2006年から2013年製造と、面白いのがN43(後期型エンジン)より生産年数の終わりが長いと言うのも不思議な話だ。

オイルフィルタレンチも用意した。車に何かするとなると工具は欠かせない。これ以降BMWに縁が無かろうが、工具は有って損する物でもない。

オイル交換の目安(独自)

BMWはネットで調べてみると丁度このE90型辺りから開発されたとされるロングライフオイルの導入がされている(2002年-)。その名の通り、従来では1年10,000キロの交換頻度が、2年2~30,000キロと延長された物が採用されている。 と言ってもこれは純正オイル+ドイツでの使用と言う条件が入っての話だと思う。 ドイツは札幌より北に位置し、最高気温は年間を通して低く寒暖差が激しいとは言えない。少なくとも北海道の夏の30℃超えから冬の-30℃度の気温差60℃などの話はそうそう出てこない。 湿度に関してもそうだ。 ドイツでは年間通して70%位に対して日本では30%前後の上下幅がある。梅雨やら冬季の乾燥注意報がある事から見ても気候がイコールになってるとは言えない。 とは言えオイルを見て交換時期を把握出来るかと言うとそうもいかない。 E90型になるとオイルレベルゲージが存在しないが、室内にてセンサーからの情報を元に交換するのがもっとも良いのかもしれない。

もちろんオイルコンディションは目に見えないが、オイル量だけは教えてくれる。日本車に比べればオイルを燃焼する傾向にあるので、minまで落ちると「1L補充してください」と言う表記が出る。そこがオイル交換する時期だと判断しておけば良いかなと思う。 今回は前オーナー交換時から丁度5,000km辺りだった。しかし5,000kmでオイルが1L消費しているのか怪しいところである。ちなみに上でイメージとして掲載したのはオイル交換後、アイドリングして5分頃の写真だ。

オイル交換をしていく

まず最初にぶち当たったのはオイルドレンのアクセスのし難さ。これはBMWの重量配分故の…いや、こういった車はリフトで上げてもらい、出来上がるまで優雅にコーヒーでも飲むのが正解なのだろう。しかしそんな事を言ってたらこの記事の存在価値を否定しかねない。手前に見えるのがジャッキアップポイントになる。

【Duty Japan®】ロングローダウン フロアジャッキ ガレージジャッキ3.0t 低床 70mm ☆ロングローダウン

価格:19,800円
(2021/8/12 04:32時点)

一般的なホームセンターで売られてる物では到底ジャッキアップポイントには届かない。ロングローダウン+スロープ位は最低でも欲しい所。どうしてもと言う人は左右片側ずつ上げる方法もあるがなかなかに面倒になる。 あと車体が重かろう、軽かろう関係無くウマ(ジャッキスタンド)は確実に設置して潜る。

ドレンプラグアクセス

ジャッキアップポイントよりさらに奥にあるカバーを外す。コインドライバーや10円玉などで捻ると蓋が開く。

そしてやっと見えてくるオイルパン。オイルドレンの頭は17mm。頭が薄いのでなめったら対処が難しいのできっちり工具が入った事を確認する。

良い感じにオイルが汚れているけど、落ちてくるオイル量は3.5L位は有ったからセンサーも若干誤差があるのかもしれない。残オイルもあるとして、1L補充したら容量オーバーになるのでは…? センサーの『若干』の誤差だ。

低い位置にあるので、破損紛失しそうだが、ドレーンにアクセスする際に開くカバー。右上が破損しているが、走っているうちに壊れたのか、オイル交換店で壊したのかは不明。 無くなった所で走行に支障はないが、もし紛失したら早急に部品を手配しないと中が汚れてしまうかもしれない。

オイルフィルター

オイルフィルターはアクセスが簡単だ。エンジンルームを開けると出迎えてくれる。そして何より嬉しい事にフィルターが剥き出しのタイプなので、家庭ゴミで出しやすい。 一般的な(?)、金属缶に包まれたオイルフィルターでは缶を切って内部のフィルターと分別して廃棄しなければいけない(自治体にもよってここら辺は異なる)。

Garage激の自治体では、オイルフィルターの廃棄方法として、油分の飛散をさせない方法で出さなければいけない。金属、紙フィルターは分離する事で家庭ゴミとして出す事が出来るとの事。(役場担当確認済)

パッキンの交換

オイルフィルターの部分で交換するパッキンは3種ある。最重要部は一番大きいパッキンになる。

オイルフィルターが取り付けられているのはエンジンのすぐ横に見える。こぼしたりすると清掃が厄介なのでウエスなどでカバーする。また残ったオイルもパーツクリーナーなどで清掃して取り除く。

ウエスとパーツクリーナーを駆使して自分の納得いく程度に綺麗にしておく。

フィルターが装着される部分も外せるものはすべて外し、パーツクリーナーで洗浄する。どこまで洗浄するかいつも判断に迷います。

新しいフィルターを取り付けて車輛に戻して終わり。

オイルフィラーから覗き込むとコンディションは良さげな気がしますね。さすが前オーナーまでは企業名義の車なのでメンテナンスは適度にされていたのかもしれません。

オイル交換後はODOリセットボタン長押しでオイル交換時期リセットを行います。次の交換が2年後とかになってますがそれ以前に交換する予定です。

1ページ目のオイルレベルモニタの写真を撮ってから5km程走った後のモニターの表示です。油面が変わってます。センサーの誤差があるのか、循環した事によってセンサーが適正に動いているのか、実際に見れない車だと「min以上入ってるのでヨシ」の感覚が必要なのかもしれません。

モバイルバージョンを終了