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純正ステアリングの話【赤いヨタハチ再生記】

修復作業の為に治具や工具を買い漁って肝心のボディ修理にはなかなか手が付けられない事が多い今日この頃。いつものように脱線して部品探しの大掃除を始めます。一つの事やるのに毎回毎回あちらこちらをひっくり返して探すので時間が掛かります。

ステアリング

事故の衝撃で折れ曲がってしまったステアリング。直す事を考えてはいますが、どうやって直すかは一切考えてない。どの方法が良いか色々と見て聞いてをして自分の最善を模索している。 2022年9月現在、中古で取引されてる価格は平均的に40,000円程。ほぼ新品同様ならその倍は言われたりする。前期モデルでも一周ツルツルなモデルと、部分的に滑り止めの溝みたいな物が入っている物がある。後期モデルは艶消しブラックのスポークにスプラインが合わないなどがある。

参考に44年式のヨタハチの画像。スポーツカーらしく(?)内装の反射を抑える色味に変わっている。

確か前期型のストックを持っていたような気がすると押し入れをあちらこちら探していると出てきたのがこちらのステアリング。新聞紙が巻かれている格安チューンの最高峰。ヨタハチのステアリングは細く直径が大きいのがどうもしっくりこないと言う人も居る。と言ってもヨタハチのステアリングにハマるハンドルカバーなど存在しない。そこで新聞を丸めてテープで固定したのだろうか?よく見るとステアリングは真円とは言えず変形している。ヨタハチのステアリングを取り外すのに引っ張ったのだろう。今では安価に特殊工具は買えるが、当時は無理に引っ張って取り外すのが一般的だったのかもしれない。

新聞紙撤去

ふとステアリングの新聞を剥がしていくと昭和46年8月19日(1971年)の印字が見えた。自分がこのステアリングを譲り受けたのは平成時代だったかと思う。そしてその時にはすでに新聞チューンは行われていた。50年程前の新聞でステアリング径を調整していたようだ。

使われている新聞はスポーツニッポンだった。一周取り外しを行っていくと二社の新聞が使われている事が確認できた。

もう一社の聞紙は毎日新聞。西暦の有無で違いがわかる。この時代には生きていないので聞いた話だと、自動車の改造は原則禁止されていたと言う話だ。つまりステアリング交換もNG対象…そもそもステアリングボス(車体に取り付ける為のマウント的な物)のヨタハチ用の存在も当時は無さそうなので、苦肉の策で新聞を巻き付けて太さを変更していた説が濃厚だ。

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広告を見ていく

最近だとスキャンダル系の雑誌がメインで芸能に疎い人故「どちらさまの下話ですか?」って事が多い。新聞で車の本の情報を知る事も多々あった記憶が少しある。岡崎宏司氏は2022年9月も現役で自動車評論家をしている。 wikiにもこの本が著作のリストには入ってない。読みにくいが「いざと言う時のスピンターン」の文字があるがそんないざと言う時は免許を取ってから数回しかない。

山海堂と言う出版会社は2007年に無くなっている。それでも15年前の話。ギャランGTOの文字がある辺り、まだまだレース出たての一年生辺りの紹介がされていたのかもしれない。(ギャランGTOは1970年より発売)

黒沢元治氏はレーシングドライバー、自動車評論家と活躍し、今は現役でYoutubeで動画も投稿している(ガンさんチャンネル)。 『女のコはデパートの下着試着室で何をする!?』って試着じゃないんですか!? 可愛いコちゃんとかもう時代の文章が笑いを誘います。

MG5、名前は知っていたのですが、イギリス製スポーツカー『MG』と「Modern Gentlemen(現代の紳士)」、「ベタベタしない」「テカテカ光らない」「ソフトに仕上げる」「栄養を与える」「簡単に洗い落ちる」の5要素でMG5と言うのを知ったのは今である。新聞に書いてある価格から現在の価格は随分変わりましたね。

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番組表を見て驚いたのが、このステアリング自体、北海道にあったやつだったんですね。STV、HBC、HTBと道民には馴染みある文字が並びますね。ここを見てる人だと、この番号で言う人まだ結構居そうですよね。

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