今回は7月2日に行われた、妹背牛町（もせうしちょう）の遊歩市「おらが自慢の車大集合」の見学に行ってきました。今回は情報提供を頂いたので、見学に出向く事にしました。また、北海道各自治体からのご質問への解答としての参考とご家族のご機嫌取りのお話を少々。展示車両のお話は次回になります。趣味を楽しむにはブー垂れる家族のご機嫌取りは大事。疎かにして夕飯の一品が減ったりする事も少なくない。
妹背牛町
場所は旭川の西へ約40km走った所にあり、国道や高速道路から逸れている為、北海道観光でその地に踏み入れる事はカーリングの大会があるとか決まった用事が無いと、立ち入る事はほぼ無いと言ってよい位小さな町。2,600人程の人口で比較的コンパクトな中に生活に必要な物が街中心地に集中している。アイヌ語の「モセウシ＝イラクサが多い所」から来ている。
偉そうに町の紹介を書いているが、妹背牛町には初めて来た。…いや正確に言えば「妹背牛町に足を踏み入れた」と言う認識は初めてである。こののんびりとした雰囲気は北海道各地に点在しているが、この空気感良いなだけでは、地域は衰退する一方なので活性化はどの町でも必要になってくる。Garage激では様々な自治体から車イベント開催に向けてのご質問や掲載依頼を受ける事がある（と言っても現段階では北海道の1割満たない程度）。 この記事を参考にしてイベント開催が盛り上がる事を願っております。
車種の選定
全ての自治体が車に詳しいとは思っていませんが、「目が行く車に集まってもらいたい、決まったカテゴリーの車に来て欲しい。」は正直自治体だけでは難しい話です。残酷な事を言うと、車に詳しい人や車イベントに出歩く人が一人でも居ないと成り立ちません。妹背牛町の場合は「おらが自慢の車大集合」と言う名目からわかる通り、スーパーカー、国産スポーツカー、痛車など所謂「オールジャンル」のカテゴリに分類される車種選定が行われていました。これはとても良い着地点だと思います。
例えば雨天決行でイベントが開催された場合はスーパーカーやオープンカーの展示が少なくなりがちです。この中にはクラシックカーも含まれます。 これは帰って車庫の中で拭き上げ作業があったり、オープンカーなら雨漏りや幌屋根だと走行時の頭上からの雨音で精神的な疲労がきたり、クラシックカーに限れば電装品トラブルや錆進行の危険性がある為と言われています。 車なのに？と思われる方も居るでしょうが、「それが大事にされてる愛車です」としか言えません。もちろん雨天でも展示される方も居ますが、そのリスクや帰った後の作業は残っています。
会場
会場の選定についても傾斜が無く舗装された路面が好ましいです。先にも言った通り、「雨の中走らない」と言う方も少なくないのに、未舗装の路面を走る事は気にならないと言う人はほとんどいません。 何件かのイベント相談で学校のグラウンドを使いますや空き地を使いますと言う話を聞いたのですが、天候、路面状況のリスクに無計画過ぎるので敬遠されてしまいます。妹背牛町のイベントではほぼ舗装（一部砂利駐車場）になっていました。
周辺
よく話題に上がる（？）イキリダッシュ（退出後にフル加速していく事など）が問題になりがちですが、町おこしなども考えると警察車両を出しておくのも一つの手段になります。 また普段見れない警察車両が見れると言う点で物珍しさで写真を撮る人も来ると言う例もあります。 昨今では自衛隊車両が各地方で機動車の展示に出てくるのは一つのアピール会場となっているからと言う自衛隊広報からのお話もある位です。
特産を売れ
妹背牛ラムジンギスカン
妹背牛ラムジンギスカン（塩レモン）
妹背牛ラムジンギスカン（塩）
イベントを開いて、人に来てもらっても自治体主催の最大の目的（？）である「地元にお金を落としてもらう」を忘れてはいけません。結局イベント開いても利益が出ないでは「収益上がんないならやんなくても良くない？」、と町の人達が思ってしまったらそのイベントはそこで終わりです。これも過去イベントが開催された街でその後開催されなくなった理由の一つです。逆に車イベントに展示してる人も率先して出店で物を買ったり、お店でお土産を買うなどして家で待つ家族のご機嫌取りをするのも一つの手段です。
会場近くにあった大黒屋
今回はお茶に合いそうなどらやきや中花まんじゅうをチョイス。
高速に乗る前に深川の道の駅にあったこめっち。もちもちなたい焼きみたいな物です。
自動車イベントを開催する際にはご連絡いただければ北海道の自動車イベント情報としてリストに掲載致しますので、お気軽にご連絡ください。
「【見学2023】妹背牛町 遊歩市 おらが自慢の車大集合から見る自治体主催イベント例」への1件のフィードバック