クリスマスが終わると数日で年末年始ムードに。お正月飾りの準備で気をつけたいのは「縁起が悪い日」です。お正月飾りの基礎知識の意味と注意点をチェックしておきましょう。
お正月飾りの由来
お正月飾りは「年神様(としがみさま)」を家にお迎えする行事が由来です。年神様は、歳徳神や正月様とも呼ばれ、お正月に1年の幸福を授け、年玉(魂)を与えるとされています。年神様の正体は「ご先祖様」と言われており、子孫繁栄や五穀豊穣に深く関わり、見守ってくれるのだと考えられていました。
お正月飾りの種類
- 門松(松飾り):年神様が降りてくる目印
- しめ縄:聖域と現世との境界線・結界
- 鏡餅:大小の餅が陰陽を意味し年神様が宿る鏡を模したお供え物
お正月飾りは、その地域ごとに特徴がありますが、「門松(松飾り)・しめ縄・鏡餅」の3点セットが基本的です。
門松(松飾り)
門松(松飾り)は、年神様が降りてくる目印で、神霊が依り憑く対象物「依代(よりしろ、依代、憑り代、憑代)」です。年神様は、門松のある家を目指してやって来るといわれています。
しめ飾り
しめ飾りは、しめ縄で作った飾りで、玄関の軒下に飾ります。聖域と現世との境界線・結界と言われ、神様がいらっしゃる神聖な領域である「常世(とこよ)」と、この世の中「現世(うつしよ)」を分ける印を意味します。境界をつくることで「不浄なものが入り込むことを防いでくれる」としています。
鏡餅
鏡餅は、大小の餅が「陰陽」を意味し、年神様が宿る「鏡」を模したお供え物です。大小の2つのお餅を重ねるのは、陰と陽や月と太陽、円満に年を重ねる、夫婦和合など、様々な意味が込められています。
お正月飾りを飾る
- 12月28日:末広がりの「八」で縁起が良い日
- 12月29日:二重の苦「苦立て」縁起が悪い日
- 12月30日:旧暦では大晦日に当たりNGの場合も
- 12月31日:「一夜飾り」年神様に誠意を欠く
お正月飾りは「12月13日以降であればいつから飾っても構わない」と言われています。現代では、24日〜25日にイエス キリストの降誕祭「クリスマス」があるため、12月26日、27日、28日、30日に飾るのが一般的になっているようです。ただ、29日、31日は縁起が悪いとされるので要注意。
縁起がいい日
28日は「八の字が末広がりで縁起が良い」と考えられ、お正月飾りを飾る日として選ばれることが多いです。30日は「旧暦では大晦日に当たるので、一夜飾りになる」として、避けられる場合もありますが、現在では、31日を「一夜飾り」としているので問題ないと考える場合が多いです。
縁起が悪い日
29日は「二重の苦(にじゅうく)」に繋がり、門松を立てるのは「苦立て」として、縁起の悪い日。また、31日になって飾るのは「一夜飾り」といって年神様に対して誠意を欠く行為となってしまうので、避けた方が良いでしょう。
お正月飾りはいつまで飾るもの?
ほとんどのお正月飾りは、松の内が終わると片付けます。松の内は、毎年1月1日から1月7日まで、または1月15日までとされているため、正月飾りは1月7日または1月15日に片付ける地域が多いようです。
お正月飾りに付いている飾りの意味
飾り | 意味 |
---|---|
扇 | 末広がりの扇は、末永い家の繁栄を意味する |
橙 | 木から落ちずに実が大きく育つことから、家代々の繁栄を意味する |
水引 | 吉事があるようにと願いを込めて結ばれている |
松・竹・梅・鶴・亀 | おめでたい正月を歓迎する意味があり、特に松は常緑のめでたい木とされる |
裏白 | 裏まで白い気持ちで信念を迎え、長寿の願いを表す |
御幣・四手 | 清浄な場所であることの印として用いられる |
しめ縄 | 周囲の穢れを清め、災いなどの侵入を断つ印として飾られる |
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