ヨタハチの2Uエンジントラブル解消の一手

北海道ヨタハチドライブでも書いていたのですが、エンジンの不調の原因を探求すべく、ボンネット開けて色々と考えてみる事にしましたが、意外な原因が判明したので記しておきます。

不具合の原因を考える

今時の車に比べると1965年式の車は単純構造で、除雪機の単発エンジンから数えた方が早い位に簡単構造エンジンなので、不具合を出す方が難しい訳なのですが、エンジンを組み付けた後からあまり調子の良い音が出る事が少ない印象がありました。

エンジン

エンジンはどの年代にも変わらず「エンジン三要素」と言うのがあります。

エンジン三要素:良い混合気、良い圧縮、良い点火

基本の基本なのですが、4サイクルエンジンは 吸入→圧縮→燃焼→排気 の工程を続けてエンジンが周り続けます。その三要素がどれか一つでも欠けるとエンジンは不調を起こします。そこで一つ一つチェックする訳です。

良い混合気

これを作り出すには燃料と空気の関係になります。空気に関してはエアクリーナーの清掃が主となりますが、燃料に関してはキャブレターの調整などが入ってきます。 またキャブレターとエンジン内部の間の配管から空気(二次エアー)が入ってないかも確認しました。 適切な混合気が作られていても、エンジンの中に入る前にさらに空気が追加されてしまい、14.5:1(空気:ガソリン)が理論空燃比とされもっとも良い混合気とされてるのが崩されてしまいます。…ヨタハチ(2U)で今まで見た例ではキャブレターとインマニ(インテークマニホールド)の繋ぎのパッキン欠損と言うのもありましたが、異常は有りませんでした。

良い圧縮

水平対向エンジンに多く見られる、上部のオイル切れによりエンジン内部の損傷による圧縮不良もヨタハチ(2U)では多く聞かれる内容でした。こういったのは圧縮テスターを使い測定。 エンジン各種で圧縮比は異なりますが、2Uでは8.0程度あればOK。 各シリンダー毎にチェック(と言っても左右で二個)、プラグがついてる所にはめ込めんで測定値を読む。大きく差が無ければOKとなります。

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感想(1件)

良い火花

最後の要素はスパークプラグが最終工程になりますが、プラグコード、デストリビュータ(デスビ)、コイルなど部品点数が多いですが経路は一つ。そして今回最も新品部品を注文した部分になります。比較的安価な消耗部品が多いのと、数年交換していない部分のリフレッシュもかねて行いました。アイドリングは若干不安定でありながらもアクセルオンオフにも追従するので火花の飛ばし具合にも問題なさそう…と思ってみてみると。

原因発見

箱の番号も一致してるので全く気にしていなかったのですが、プラグに印字されている文字を見てみると「B6HS」と「BP6HS」と表記が違う事に気付きました。

並べて見ると一目瞭然。火花を出す先端部に注目して頂くとわかるのですが、突き出し具合が違います。 と言う事は着火する位置が左右で違う事になります。 単純に着火点が違う訳で燃焼具合が違ってくるのだと思います。 新品を注文して箱から出して片方ずつプラグレンチに挿してエンジンに取り付ける。 もう現場猫案件のように、「NGK新品だから問題無いだろう、ヨシ」で取り付けた結果がこれです。 ストックとしてまだあるので、両方同じ規格のプラグ(BP6HS)に交換すると、今までの不具合が嘘のように快調になりました。 しっかりした確認は重要ですね。

とりあえずですが、夏休み宣言の一つはこのようにレポートとしてまとめる事が出来ました。

投稿者:

激団くりおね

北海道を拠点に全国展開してる Garage激の総合支配人 スローカーライフアドバイザー

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