【プリンス自動車】2代目・スカイライン1500デラックス

1963年(昭和38年)に登場した、スカイラインとしては二代目のスカイライン。一般的に(?)古いスカイラインと言えばハコスカやケンメリを連想する人も多いかと思う。ハコスカは三代目、ケンメリは四代目になる。『GT-R』の名称は無く、スカイラインは「ファミリーセダン」としての投入だった。

時代を物語る一品

EXPO’70 日本万国博覧会のスポンサー広告入ハイライト(タバコ)。1970年3月15日(日曜日)から9月13日(日曜日)までの183日間、開催は太陽の塔がある、大阪府の万博記念公園で行われた頃に出ていた物のようです。 今時の「20歳未満の喫煙は~」「動脈硬化~」の脅しは一切ありません。もちろん(?)バーコードも無い事が確認できますね。万博開始日にはたばこ税が上がり、当時価格80円(平均月収が5万円時代) 2021年で単純計算しやすいように4倍の月収(20万)と計算しても現在510円のたばこ…ちょっと大幅に上がり過ぎてるような…?

このタバコの未確定情報なのですが、1966年8月に「プリンス・スカイライン」から「プリンス・ニッサン・スカイライン」に変わっているので、タバコが70円だったのか80円だったのか、登場時期は博覧会と同時なのかそれより前なのかは確認できませんでした。
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プリンス・スカイライン

これは1966年8月以前の広告。「エンジンを封印・シャーシ3万キロ無給油」 今の車の広告ではまず並ばないような言葉が並びます。昔は所有者のメンテナンス、修理工場持ち込みが当たり前だったのでしょうね。 先の当時平均月収(5万)から考えても730,000円は、年収換算にしたら 昭和を生き延びた人が「年収と同じ位の車を買え」と口うるさく言うのが少しわかったような気がしました。

この広告にはニッサンの文字はなく、プリンス自動車の文字だけが表記されていました。これから紹介する画像にはニッサンの文字が出てくるので、所持してる物では最古の広告だと思います。

プリンス・ニッサン・スカイライン

これは1966年のマイナーチェンジ後、67年の広告です。左下に日産の文字が見えますね。「封印エンジン」と、「6万キロ無給油」にグレードアップしてますね。 プリンス時代には730,000円だったけど、プリンス・ニッサン・スカイラインになると、644,000円になりました。

クルマは生活の一部、その「厳しい目で新しいスカイラインを評価してください。」と、色々な角度から車を見ると言う事も少なくなった今、なかなか刺さる言葉が並んでいます。 個人的に相談される事と言えば「燃費、居住性、維持費」、重要な事ではあるのは重々承知しているのですが、やはり少しでもワクワク感は相談を受ける側としても受けたい気持ちはあります。

カラーページも発掘されましたが、ボディカラーが白…。白黒ページでは赤、シルバー系の車体を使ったであろう事が確認出来たのですが、色付ページでは何故か白ボディ これは何かエピソードがありそうですね。 乗り心地の快適性を押し出した広告ですね。

1500ccのファミリーセダンでこの価格(644,000円)! 一例として同年代のクルマを見てみると

  • スバル360  360cc(軽乗用車) 425,000円
  • トヨタパブリカ 700cc(現・ヤリスご先祖) 389,000円
  • トヨタカローラ 1,100cc(初代カローラ) 495,000円
  • トヨタスポーツ800 800cc(現・86の源流※) 595,000円
  • トヨタクラウン 2,600cc(四代目くじら) 1,278,000円

調べてる中で販売価格は登場時期の一度のみしか数値を出していない事が多く、数年前後のブレはあるものの、家族での移動を考えると安い価格設定がされているような気がします。

※86はヨタハチを祖先に持つと言うのは搭載されているエンジンの輸出名『4U-GSE』から言っているのと、発売当時カタログに出ていた最古と言う事から『源流』と表記していますが、「違うよ」と言う方も多い話です。迂闊に出来ない車話の一つです。

何枚か掲載しましたが、ナンバーの文字に注目すると、「品5 ろ15-00」で排気量に合わせたナンバーが付けられています。今回上げた中で確認が取れるのは、「品5」のシングルナンバーで「ろ」「さ」「せ」「の」 の15-00が使われているようです。現存してる個体一台でもあるでしょうかね?半世紀走り続ける事になりますが、あるなら拝むれべるでしょうか。

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投稿者:

激団くりおね

北海道を拠点に全国展開してる Garage激の総合支配人 スローカーライフアドバイザー

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