着実に進む作業【赤いヨタハチ再生記】

配線が付いてる補機類に比べて、見えるボルトナットを正確に外していく作業が続いてきます。しかしそれがこの車の中で厄介な事の一つで、一つの部品を固定してるのに12mmと13mmのボルトが混在している。車を弄る人ならイライラ感が高まる事が頻発します。

どうして?

一つは時代、もう一つは長い素人整備が考えられます。 今でこそPCでボルト一個から純正部品も頼めるし、ホームセンターでは主流の偶数頭のネジが並びます。 しかし一昔前では部品共販に足を運ぶか、ホームセンターで奇数頭(13や11mm)のネジを購入するしか方法はありませんでした。部品共販で物を頼むとしても自分で欲しいネジの本数や部品番号を調べていかないとまぁ時間が掛かりました。調べるにしてもパーツリストと照らし合わせて番号をメモしてと時間が掛かります(あと1本価格はちょっと高い)。 そこでホームセンターで同じ位のサイズを安価に適当に見繕って作業を進めると言う事が主流でした。 歴が不明の古いクルマを初めて弄るとなると、9mm、11mm、13mm、16mm辺りの工具は一つ持ってても損は無いので用意しておくと良いかもしれません。知識があろうが、工具が無ければ作業は進みません。

作業を進める

作業を進めるに辺り、簡単に外せる物は外していきます。

前回の記事で投稿してる画像でヘッドカバーが当たっていた部分はヘッドの整備する際に外せる部分となっています。 サービスホールとして考えて横から見ると作業出来ない位にずれてるがハッキリわかりますね。

こちらは助手席側。サスペンションの付け根がほぼプラグの辺りまできていますね。本来の位置の写真が見当たらないので、もう一台の方で作業している時に覚えていれば写真を撮っておこうと思います。

更なる部品外し

色々と外してる割に燃料供給経路はほとんど外してませんでしたので、取り外していきます。

これはエンジン上部にあるポンプから2つのキャブに分配する配管。綺麗なT字をしていたはずですが曲がっています。難しい部品では無いので作り直す事も可能。

燃料系統も外した事でキャブレターも取り外し、スターターなどの比較的重たい部品も外す事が出来たのでエンジンルームがとても広くなりました。 オイルフィラー(手前に見える6枚ギアみたいな物体)より車体後方はミッションなのでエンジンはとてもコンパクト。ここまでくると、ミッションから分離して取り外せますが、他の部品に負荷が掛からないように取り外す前にもろもろチェックをしていきました。

ミッション

ミッションケースはボッキリ折れてます。この大きな亀裂は一周していて完全に分離しているような状況です。使える所があるかは単品にして調べていく必要がありますが、ケースはもう使えない。中のギアとかシャフトはどうかな…。

ヨタハチのエンジンを降ろす時は一般的にエンジンミッションを同時に持ち上げて降ろします。今回はフェイスが無い状態なのでエンジン単体を手前に引っ張って降ろす事が可能なので作業手順が色々と違っています。

通常ではエンジンハーネス、燃料系統取り外し、エキゾーストパイプ切り離し、ドライブシャフト取り外し、ミッションに付随するレバードライブケーブル等取り外しが必要になります。

タイヤレバーで持ち上げる

フレームで奥に押し込まれていた為引っ掛かっていたのですが、普段使っているタイヤレバーを使ってフレームとエンジンの間に工具を滑らせ持ち上げると、後方に引っ張られたエンジンマウントが戻ろうと言う力が働いてボコンッと音を立ててフレームの上にエンジンが戻ってきました。これで負荷が掛かっていた部品のほぼ全てをフリーにする事が出来ました。まだまだもくもくと作業は続きます。

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時系列順に公開

時系列で公開するページを作りました。赤いヨタハチ再生記 22/06~ タグ検索で見ていくよりは多少便利だと思いますので、ご活用ください。

投稿者:

激団くりおね

北海道を拠点に全国展開してる Garage激の総合支配人 スローカーライフアドバイザー

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