プロボックスフロントブレーキメンテナンス

前回リアブレーキの話をしたので続けてフロントブレーキの方に作業を進めました。 リアブレーキのドラム式に比べて現代車チックなディスクブレーキ。多くの人が見慣れてるブレーキシステムです。

ブレーキタッチの不具合?

特に本人は気にしていないのですが、家族が乗ると「(同時所有のサクシードに比べて)ブレーキがフワフワする」「(同時所有のサクシードに比べて)ブレーキを床まで踏んで停まるイメージ」と言われ続けていたので、車検点検を機にメンテナンスを行いました。 僕個人としては、ロールスロイスブレーキ伝説の如く、「ブレーキを踏んでもドリンクホルダーのモンスターエナジーはこぼれない」(コンプライアンス的にノンアルコールに置き換えております)ようなブレーキだと信じて疑いもしなかったのですが、先日走行中にカタカタ音がするなぁと、ホイールの隙間からブレーキパッドを触るとカタカタと動いている事を発見し、どうせならと、キャリパーO/Hキットも調達しメンテナンスする事にしました。

過酷な労働を強いられたキャリパー

高速走行が主軸となる我が家のプロボックス。…いや僕の運転技術が未熟なのだろう。その昔乗っていた車も「ホイールの中で薄っすら赤く光ってる」と言う証言がある。心穏やかに運転しているつもりだが、メンテナンス不足でどこかが固着している為熱が発生しているのかもしれない。リアブレーキ同様、フロントブレーキも研磨塗装を行おうと思う。ちなみに塗装する際にはピストン部をマスキングしなければいけませんが、モノタロウ製のシャシブラックスプレー缶のキャップがピッタリサイズなので被せて塗装しました。

磨き

基本は見える範囲を重点的に削っていく。蓄積された汚れがなかなか頑固ではあったがこういった時に電動工具は大変助かる。砂地状の物をそこそこ取り除き、軽くバリになっている物も取り除く。街乗りしか使わない車なので塗装は少し厚く塗ってツルツル感を出す方向に。ツルツルの方が汚れ付着は容易に落ちるようになる。 しかし実際に検証した訳ではないが、表面をツルツルにする事で放熱性は落ちる危険性がある。これは走行風が当たる表面積の減少に繋がる為だ。 これをもっと簡単に身近な物で言うと、誰もが体内に持っている「小腸の柔毛」をイメージして頂けるわかるかと思う。表面積が大きい程効率が良いとすると、柔毛がある場合だとテニスコート一面分、無い場合だとプロボックスのリアドアの稼働する窓位の大きさ、どちらが効率が良いかと質問にもならない質問をされる位、ちょっと例えが極端ですが、表面をツルツルにするリスクがある可能性だけは否定できない加工です。 …まぁ周りではツルツル表面にしたから「フェード、べーパーロック(パーコレーション)した」と言う方は居ませんが。

残量確認

こちらは助手席側に付いてた物と新品。随分と湾曲した削れ方をしています。外側も斜めに削れているので、研磨して使う事も出来るでしょうが、ケチケチしないで新しい物に交換してしまいます。

こちらは運転席側の物。こちらの方が限界ギリギリまで使ってる感ありますね。あと1,000kmも走ればアウトだったかも? キャリパーのピストンも固着気味でした。

組付作業

一通り塗装を終わらせて、ブレーキを組み付けていきます。今回ローターも塗っているのですが、ローターもそこそこくたびれているので、近いうちに交換を使用かと思います。本当は同時交換を考えていたのですが、年末の休みとぶつかって来なかったんですよね…。

ブレーキフルード

今回使ったのはレーシングギアDOT4.2。今回初めて使用するメーカーですが、評判も価格も良いのでお試しで。安い上に、缶が凹んでいると言う事で値段がさらに安く出ていたので即決。缶が凹んでても中身液体だから漏れてなければ別に問題ないですし。

フルードは使用によって、2~4年と前後しますが、僕は基本的に車検毎に交換するような感じで使っています。ブレーキの点検を念入りにするのは車検前なので丁度いいペースだと思います。 個人的にこのメーカーのフルードは色味が薄く、見難いと感じるかもしれませんが、タンクに色移りが少ないかもしれないので、そういった意味では良いかもしれません。

交換後

程々にブレーキタッチは良くなったのですが、若干フワフワ感があるようにも感じます。これはブレーキホースの経年劣化も考えられますので、亀裂が入ってるとかは無いのですが、ブレーキを踏んだ、離したを繰り返している時にブレーキホースを触ると、(同時所有している)サクシードと違い「膨らんでる」感が多少強く感じます。ここも少し見直す時期にきたかもしれません。

投稿者:

激団くりおね

北海道を拠点に全国展開してる Garage激の総合支配人 スローカーライフアドバイザー

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