59Proboxに165PROBOXリアアクスルホーシングとスピードセンサーの流用

この記事は50系プロボックス/サクシードに165リアアクスルホーシングを流用すると言う事に関しての検証結果となります。50系でも55、59は4WD、160系は165が4WDになりますので、4WDプロボックス/サクシード乗りに向けた記事になります。

スピードセンサー

写真は165プロボックスの左後ろのスピードセンサーは『89546-52060』になります。ちなみにです2021年現在55、59用の『89546-52020』は廃番になっているようです。 廃番だからと言ってここで諦めてはいけません。 このスピードセンサーにはアームなどへの固定金具が取り付けてあるので別車種の物でも動かす事は可能と考えられます。 2002年~2014年まで基本制御は変わっていないので、同年式の4WD車からの流用も可能なのでは?と思っています。

こちらは165プロボックス用のスキッドコントロールローター『43517-13011』になります。55、59用は『43517-13010』となりますが、基本的にトヨタ品番の末尾変更は「設計・設定変更」なので、同等品かと思われます。 …まぁ50系で使われていた品番を追ってくと1990年製造のスプリンターカリブ(AE95)にも使われているようです。 これはドライブシャフトと一緒に回って磁力でセンサーに入力すると言う感じになります。

スピードセンサーの確認

プロボックス165リアアクスルホーシング移植作業の記事を書いた段階で触れているのですが、形状が違うので互換性はありません。そして165のホーシングを装着した50系では写真左側を装着しなければいけません。

このように車体側のコネクターは全く同じ物が取り付けられているので完全に互換があるように見えます。

しかしこのように抵抗値を確認すると、50系では抵抗が存在します。先のスキッドコントロールローターを近くで回すと抵抗値が変化します。

それとは逆に165用のセンサーでは導通が有りません。スキッドコントロールローターを同じように回した所で一切変化はありませんでした。

結果

ホーシングを165用を移植を考える際にはABSに関する装置をすべて160系化しないとABSは作動しないと言う結果になりました。もちろん入力信号が受信されないので、メーターパネルの警告灯は点灯し、ABSも動きません。 警告灯が点灯している以上車検を通す事は不可能。OBDによる診断でもスピードセンサーエラーは吐き出しますが車屋でも対応はまず出来ません。 詳しくは書きませんが、「サイドブレーキ警告灯の点灯」が一番問題になりますね。エアバックを除去して配線をかますとはちょっと難易度が変わってしまいます。

今後の参考

50系のプロボックス/サクシードも登場から実に20年に迫っている訳ですが、ラテラルロッドの根本が折れるなどの報告や関心が寄せられています。この事から安易に160系の高年式の部品を使う事でリフレッシュできるかと思えばセンサー系でこのような結果が出てしまいました。 また何か話が出来るような物が出てきたら公開致します。

 

投稿者:

激団くりおね

北海道を拠点に全国展開してる Garage激の総合支配人 スローカーライフアドバイザー

「59Proboxに165PROBOXリアアクスルホーシングとスピードセンサーの流用」への1件のフィードバック

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です