【E90】ダイナミックトラクションコントロール(DTC)の所感

北海道の厳しい冬が始まり、その猛威は日本全土に広がっている。 例えば「このクルマは四駆だぞ」と過信し、ノーマルタイヤ(降雪地域では夏タイヤ)で雪上を走り、横転、スピン、立ち往生をし、お茶の間に報道として流れるなどなどが見受けられた。

ダイナミックトラクションコントロール(DTC)

この車に乗り始めて本格的な冬は初めてであり、ハザードスイッチの下に備わるスイッチのテストをするにはもってこいな路面状況になったような気がする。 サーキットに持ち込んで、ハードな走り込みをする人ではないので、低速で通勤の足として普段使いを主に考えているクルマだからこそ、この感覚と覚書は万人向けな話なのかと思う。

基礎知識

まずはダイナミック トラクション コントロール(DTC)とは何なのか?と言う事から話は始まる。 難しい話はわからん。簡単に書いてしまうと、クルマ側が「ある程度滑るのはしょうがないけど、一定以上行ったら立て直せないから制御掛けるね」と言う感じのシステム。クルマが考えて制御してくれるのえらい。

『DTC』とは、BMWの不安定な走行状態でも、走行安定性を確保する為のシステム。深い雪、凍結路などの特殊な走行状況において、最大の駆動力を発揮させる。 例:スタックから前後に煽り脱出する時、傾斜のある雪道、深雪を走行する時、スノーチェーンを装着して走る時etc…。

DTCを作動オンにすると、ダイナミック スタビリティ コントロール(DSC)は機能制限が掛かる。

『DSC』とは、加速時や発進時の走行安定性及び、トラクションを最適にするシステム。 アンダー/オーバーステアの不安定な走行状態を感知し、エンジン出力を抑え、各ホイールのブレーキ制御により、物理的限界の範囲内で不安定さを取り除く。

共に滑り始めた際に身体に大きく感じられるのは、クルマを直接制御している『右足』。踏んでいるけど、メーター内でランプが点滅し、アクセルを踏んでも回転数が上がらない。DTC作動オンと通常時(DSC作動オン)時では、その開度の許容範囲が違ってくる。 この状態でスライドを起こすと感覚的にはリミテッド スリップ デフ(LSD)装着車のようなスリップ状況をコントロールする感覚が楽しめる。角度を付け過ぎると制御が入ってしまう。

DTC及びDSC

ボタンを長押しする事で、電子制御をカットする事が出来る。すべての電子制御をカットする事は出来ないが、凍結路でその場でターンが出来る。ただ、320iはオープンデフなので、それを継続してドーナッツターンが出来ると言う事はない。もちろん僕が出来ないだけであって、出来る人は出来るんでしょうが。 そういった走り方を専門でやってきた訳ではない、ただ好きに運転して車を壊しては直してしかしていないので、運転技術云々はどっかにおいてきた。

電子制御

今回電子制御の個人的所感を書いてみましたが、気に掛かった部分は、今まで乗っていたアリスト、乗せていただいたセルシオなどでは、スイッチ一つで電子制御を全体的にカットする事は出来なかったので(配線加工でカットは出来る)、『駆けぬける歓び』を掲げるBMWらしさがあるのかな?と感じた次第です。

 

外国の方がその挙動の説明しているのがありましたので、一つの参考動画として添付します。

投稿者:

激団くりおね

北海道を拠点に全国展開してる Garage激の総合支配人 スローカーライフアドバイザー

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