『愛のスカイライン』、このキャッチコピーを聞いた事がある方も居るだろう。そして多くの記事でハコスカと同列で多用される事が多い。しかし、今回当時の広告を見て新しい発見があった。
【愛のスカイライン】
『愛のスカイライン』のキャッチコピーが登場したのは1969年8月、ローレルに先行で搭載されていた1800ccのエンジン(G18)がスカイラインに搭載された時期と合致する。下の方に日付が書いてあるのは、この広告を採取した雑誌の発刊日。 実際の所、『2年クルマに乗るとスカイラインが欲しくなる』の方が『愛のスカイライン』より長く使われているようだ。この広告は1800ccが販売されて間もなくと言う事もあり、ハートマークの中には『NEW SKYLINE 1800』としか書かれていない。
その次の月に発刊された雑誌の広告では『1500 1800』の表記に変わっている事が確認出来た。ナンバーは違えど、車体自体は同じ物を使っているのだろうか?オプションのレザートップが装備されている。 個人的な記憶だがレザートップの車体は実際見た事が無いかもしれない。
これはナンバーはすべて合致しているので同じ個体だと言う判断が出来る。クリーム色っぽい車体にレザートップを押し出している感じですね。 ハコスカと言えばシルバーと言うイメージが強いですが当時はやはり家族持ちや、結婚を見据えた安定したアベックのファミリーセダンと言う押し出し感がありますね。
ここまでと言って良いほどにアベックの旅行風景(?)を写真に撮ったような広告が目立ちます。 皆涙拭きなよ。
1970年2月発刊誌の広告で『2000GT GT-R』がハートマークの中に登場。それと同時期に「現代のダンディーたちはスカイライン2000GTを『スカG』と呼んだ—」と言う表記が出てきました。これは呼び方戦争に終止符が打たれる一つの資料とも言えるのではないだろうか? あなたは『スカG』派?『スカイG』派? 国内で言えば『マック』と『マクド』みたいな地域差で変わっていたのでしょうかね?
スキーを積んで、チェーンを巻いて冬道走行。この当時はスパイクタイヤ、スノータイヤが一般的だったと思います。深雪を走行する分にはスノータイヤでも十分通用するのでしょうが、FRのキャブ車で冬道走行…。それが当たり前だった時代なので何もおかしくは無いのですが、4WDの電子制御車に浸かった生ぬるい世代から見ると、「クルマって楽になったんだなぁ」と思う訳です。
一見同じ広告を上げてるように見えますが、見返してみるとタイヤの向きが少し違います。66-12ナンバーのスカイラインはまた何度か登場しますが、それはまたの機会に。
ナンバーが20-00の2000GTの広告です。これも見ていくと、
ほぼほぼ同じ角度でもモデルのポーズが変わってたりガードレールが写り込んでたり、流れるライトが写ってたりと微妙な変化があったりします。
ハコスカの広告はまだもう少しあるようなので、ちょこちょこと更新します。