3回目のハコスカ広告まとめですが、ここで保存していた物もそこそこに紹介出来たので、区切りを付けて最終回。 また新たな物を探して紹介出来る物がまとまった際に紹介していこうかと思います。
春先の広告
1970年3月の広告。1969年の1800cc登場以降、長距離走行、旅行を快適に過ごせます的な広告にシフトしています。奥に写ってるスカイラインはスキーにも出掛けていました。
国産を強く押し出しています。旅先で道を聞いているのか?今の人達が想像するような「見渡す限り、田舎の畑の一本道、第一村人発見」みたいな写真です。
1970年4月
GW(ゴールデンウィーク)前の広告からして5月の連休の予定を立ててるのでしょう。広告車なのにフロントナンバーが少し変形してると言うのが印象的です。
予定が決まっているのかモデルさんのポーズが変わりました。昔は地図が当たり前なのですが、地図の指を指してる位置が写真では判断しにくいのですが、海背景のスカイラインと関係なく、かなり内地を指しています。埼玉と茨城の境目辺り位?
休みが終わったら何が始まると思う
次の休みが待ち遠しくなる。このサイズになるとナンバーが曲がったるのが確認出来ますね。
レザートップ・ラジアルタイヤはオプション。
1970年10月 ハードトップ追加
ハードトップ追加と季節感がマッチしている。「深みゆく秋は、愛を深める季節。愛のスカイラインも秋の訪れに新しい変身をしました。ハートのあるハード・トップの登場に合わせて全車種がモデル・チェンジ。すばらしい新鮮さです。」 自画自賛が強い。
シネスコ=シネマスコープ 映画界の言葉のようですね。映画のスクリーンのように幅広く見えると言う意味合いだと思います。
マキシ(maxi)=洋装。コート・スカートなど、くるぶしに届くほどの長い丈の物。背景にビートルなども写ってますね。
ここら辺は専門誌でもよく見る写真が使われていますね。 今までの広告とは違い、クルマ本来のスペックや高性能をアピールしています。
こちらも2ページ丸々使った広告が出てきました。
技術の日産
「技術の日産」 クルマ好きではよく耳にする言葉ですが、大きく打ち出してきてるのは1970年のようです。
雑誌などでは多くは80年代と言う表記が目立ちますが、それの元を辿ると1980年代の「先進技術の日産グループ」と言うテレビCMから来ているのだと思います。しかし、自動車製造販売に関してはそれよりも前に打ち出している事が確認できます。 ここら辺の認識の違いは80年代の日産車のラインナップを見てると莫大に増えた色々な車種、ターボ、ATの普及もあるのでしょうね。これまでの話の中では「新しい」に該当してしまうR32 スカイライン GT-Rも登場は1989年ですし、インパクトは強いのかもしれませんね。
ちなみにですが、「技術の日産、販売のトヨタ」と言う一文でまとめられますが、「技術の日産」は自動車会社としてキャッチコピーとして打ち出してましたが、「販売のトヨタ」と言うのはメーカーの特色を表す物として用いられていただけで、公式なキャッチコピーでもなく、当てこすりで誰かが作った物なのかなと思います。