今回はブレーキ音に違和感を感じると言う依頼。ブレーキのメンテナンスと、冬季に向けてのメンテナンスを実施しました。
走行時の異音確認
通常走行の際には異音が確認できず、しばし街中を車列の流れと共に走ってみました。僅かながら右リアが引っ掛かってるような擦れる音を確認。そろそろ20年選手10万キロの車なので、分解清掃とオーバーホールを提案。ついでなのでフロント側もオーバーホールとブレーキフルードの全交換を行いました。
届いたキャリパーが違う!?
今回はのちに紹介する部品の交換が有ったため、おまけでついてきたキャリパーをオーバーホールする事にしたのですが、よく見るとキャリパーの大きさが違う事に並べてから気付きました。
各部のパーツを検証してみたところ、見た目だけで物は全く同じ物と言う事が判明。 うちでメンテナンスしていた物は2002年までのモデルで、2003年以降ではキャリパーの見た目が大きくなったようです。2003年製造以降と言うと、ヴィッツRSにそこまで詳しい訳ではないので憶測になりますが、通称:涙目と言われる後期モデルから採用された物だと思います。同じ物が取り付けられているのは初代ist(2005-2007年)の1.5S、1.5A-S等のFF車(NCP61型)。istのスポーティグレードです。 どちらも互換はあるようです。
キャリパーの見た目が違っても、シールキットは一種類しかないので、用意していた物が無駄にならなくて一安心。これで作業が進みます。
今回の重要部品
これはパーキングブレーキプレートの写真です。イイ感じに(?)くたびれていて、パーキングブレーキシューを抑え込むホールドピンのホールが腐食して長穴になってしまっていました。そこでパーキングブレーキプレートの方も中古で購入した部品に交換しました。それと同時にアクスルハブも程度が良かったので交換。 ちなみに解体車から中古を入手したので、かなり値段を抑えれましたが、このプレートは新品で片側1万7000円程するので程度の良い中古が出てきて助かりました。
黒の美学
アンダーコート所々剥がれている状態であったので、きっちり洗浄して隅々まで真っ黒に。これで腐食するリスクは減るでしょう。
ついで作業
初代ヴィッツではヘッドライトが黄色くなる症状が特に強く出ます。この車も例外なく黄ばんでいたので、320番、400番、800番、1000番と磨いてウレタンクリアを塗装。最初の写真から比べると透明度がかなり変わりました。これで光量テストも問題なくクリアできるでしょう。 まだ作業の方は残っていますが、しばし部品入荷待ちで違う車の作業を行います。
「【NCP13】ヴィッツRSのブレーキ整備を含む忘備録」への1件のフィードバック