北海道も連日30度を超える気温が続いたせいなのか、自然環境に責任を押し付けてメンテナンスを疎かにしている自分に言い訳をしているのかもしれない。先日、夕涼みが出来るような気温になり意気揚々とヨタハチで買い物へと向かう道中、路上で止まってしまった。路上整備を行い方向転換をし帰宅。その日の夕飯のおかずは一品減った。
そのエピソードは関係なく進むテーマ
結果的にはキャブレター内部のフィルターに錆が詰まって燃料が供給出来なくなっていた事が原因だった。燃料タンクから、エンジンルームにあるフィルターまでは清掃したが、フィルターとキャブレター間のホースは一切手を入れなかったのが原因だった。手を抜いてはいけませんね。
シュラウド
シュラウドとは英語で「Shroud」、直訳すると「覆う物」と言う意味になります。現行の車ではラヂエーターの裏にあるファン(扇風機みたいな羽ついたやつ)に付属するカバーも同じような物で、走行風を効率的に導入させる部品になります。 特にヨタハチは空冷(空気で冷やす)ですので、ラヂエーターは存在しません。 画像の左から2番目の部品で空気を吸い込んで左右に分配します。 今回はさらに重箱の隅をつつくように部品Bを見ていきます。
部品B
部品Bの『16831-11010』シュラウド,ロワー RH は、エンジンをばらさない人だと2Uエンジン搭載車をお持ちの方でも単体で見る事はまずない部品かもしれません。
これは別のエンジンの写真ですが、この状態では部品は外れません。エンジンヘッドを取り外してやっと取り外せる部品だったりします。 エンジンをしっかり組んで、トルク管理もして、この部品を取り付けるのを忘れてやり直しと言う経験を何度かした人の説得力は強い…。
ちなみにですが
取り付けに31個使う『90119-06001』ボルト,ウィズワッシャはYAMAHA(ヤマハ)の部品となっています。
違い検証
手前がヨタハチ正規の2Uエンジンについていた物。奥がパブリカのエンジンに取り付けてあった物になります。カエルの目みたいに開いた穴の形状が異なります。 これはOHV(オーバーヘッドバルブ)のバルブ作動に必要なプッシュロッドの外パイプが通ります。
別の角度から見てみるとちょいちょい違います。
裏から見たら穴の大きさが違うのがよくわかりますね。
長穴(パブリカ)と通常穴(ヨタハチ用)、この長穴タイプでは緩衝ゴムが取り付けられます。よく調べていくと、エンジンNo. 2U-525700 以降で品番が変わっている事を確認。純正品番は『16831-11011』に変更されていました。 車輌のフレームナンバー的には、UP15-12480以降(ブレはあるかもしれません)から変更されていると言うパーツリストには表記がありました。
右上にあるのが緩衝ゴムになりますね。エンジンに最も近いゴムですが思ったより変形も無くしっかり形を維持してますね。まだ使えそう。 しかしながらこのゴム、部品番号が無いようで、ASSYで買うか自作するしかないようですね。
今回はトヨタスポーツ800【UP15】の2Uエンジンで紹介した、我が家最古の2Uエンジン(2U277248)の物と、エンジン番号不明のパブリカで使用されていた部品の比較ですが、エンジン番号不明なのはシュラウドだけ取り外して置いてしまったのでどれがどれだかわからなくなったと言うオチです。