【シニアマーケティング】市場規模が拡大する「シニア層」のニーズとは

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時代と共にシニアの生き方が変化している昨今。医療や介護などを中心に展開されていたビジネスも「自分らしい余生」へと転換していっているようです。平均寿命の伸びに伴って「団塊の世代」も自立した生活を送るシニアも増えています。個人金融資産は6割がシニア層が保持しており、ビジネスチャンスが期待されています。多様なシニア層のニーズをデータに基づいて分析していきます。

シニア層の市場と特徴

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シニアマーケティングは、一般的に難しいと言われています。

シニアマーケティングが難しいと言われる要因は「定年退職後の世代」を全て一括りにしてしまいがちな点にあります。また、シニア世代は企業を引退するため、勤務先や年収などのターゲット情報が失われ、分析するマーケターもいないことです。

シニア層のニーズを確実に捉えていくには、年齢と個人のバックグランドを丁寧に紐解き、引退後の生活、趣味嗜好を知る必要があります。

シニアニーズの特徴と分析

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シニア層のニーズを年代や健康状態から大きくアクティブ・サポート・ケアに分類してみました。パック旅行で楽しみ、健康維持に務め、社会との関わりを強く意識する「アクティブ」、家や周辺地域でゆったりと過ごし、生活支援で自立して生きる「サポート」、主に80歳以上の要介護・要支援の「ケア」です。各段階や年齢に伴い、シニアニーズが変化していきます。

Yahooマーケティングのデータ分析によると60代の特徴的なクエリとして「金融関連」「旅行関連」「テレビ通販関連」「投資関連」という調査結果が出ているように、旅行やテレビ通販を楽しむ一方で、将来を見据えた財産形成計画を考えているようです。また、データによると「リフォーム」をした全体の7割が5、60代となっており、子育て終わった世代がライフスタイルを変更していく様子がわかります。

85歳の60%が「要介護・要支援」となり、生まれ育った地域や大好きな場所で最期を迎えたいという思いが強くなるようです。食べ物への考え方に変化も変化が訪れ、あるアンケートによれば、70代では「美味しさよりも健康」となっていたものが、80代になると「健康より美味しさ」と答える人が多い傾向にあります。

デジタル・シニアの登場

総務省の「インターネット普及率」を見てみると、2014年末から2015年末の1年でも増加傾向にあり、60〜64歳で81.6%、65〜69歳で71.4%、70歳〜79歳で53.5%となっています。パソコン・スマホを抵抗なく操作する「デジタル・シニア」は、今後さらに増えると想定されています。

82歳のゲームアプリ開発者も

80歳を過ぎた後に高齢者向けゲームアプリ「hinadan(ひなだん)」を開発した「デジタル・シニア」の若宮正子さん登場。2018年2月2日には国連本部のイベントに登壇し「高齢者のデジタルスキルの重要性」について演説も行っています。若宮さんは、エクセルで作成したアートデザインを3Dプリンターで印刷したり、モバイル端末で演奏する様子を見せ、会場を驚かせていました。

この先シニア「Hanako世代」に注目

バブル期に20代を過ごした、1959年から1964年生まれの女性「Hanako世代」に企業が注目しています。2020年を迎えると60代に突入し、初代シニアデジタルビジネスのメインターゲットとなりそう。

Hanako世代の特徴

今どきシニアと「Hanako世代」の違いは、旅行や家族・孫に消費を行っていたのとは対象的に、ファッションや美容など、自分のための消費にも関心を保ち続けると想定されている点です。エレガントでフェミニンな服飾を身にまとい、日常生活に彩りを加えようと努力を続けると言われています。

Hanako世代のニーズ傾向

  • コミュニティ:SNS、マッチングアプリ
  • ライフスタイルのリデザイン:リフォーム
  • 手ぶらサービス:気軽なピクニック
  • 生活支援:家事代行、親の介護
  • ライフプラン設計:ファイナンシャルプラン
  • 介護:マンション型の老人ホーム

現在の「今どきシニア」とは価値観が大きく変化していく「Hanako世代」は、いつまでも「しおれない」がニーズのベース。日常も華やかに過ごし、より気軽さや便利さを求める傾向が強いようです。

シニア向けクリエイティブの判断基準

シニアに向けて情報を配信する際に、気をつけたいのが「クリエイティブ」です。年齢を重ねることによって衰えてくる視力や手先を意識することが必要になってきます。

シニア向けデザインの注意点

  • 読みやすいフォント:16px以上
  • 行間:line-height 160%~180%
  • コントラスト比:4.5対1
  • リンク画像の大きさ:16px以上
  • 動画コンテンツの活用

50歳以上の8割程度が、老眼、老人性白内障などを発症。手先の器用さがなくなり、タッチ操作でミスをする等が考えられます。文字やリンク画像の大きさ、行間、コントラストに気を配り、テキストが長文になりそうであれば動画コンテンツを導入することも検討する方が良いでしょう。

フォントについては、「ゴシック」や「明朝体」を誰もが見やすいように作り変えた「UDフォント」の開発が進んでいます。