【初心者向けHTML講座】書き方の基本ルールとタグの使い方

obateaアカデミー

PC、スマートフォンなど全ての「ウェブサイト」を作るに必要なものが「HTML(エイチティーエムエル)」です。HTMLは「タグ」や「マークアップ」などと違った呼び方がされる場面もありますが、意味としては大きな違いはありません。

HTMLとは

HTMLとは「Hyper Text Markup Language(ハイパーテキスト・マークアップ・ランゲージ)」の略です。直訳すると「テキストを超えたテキストをマークアップする言語」となります。

マークアップ(Markup)とは「文章構造」を明確に整理すること。タイトルや見出しに「タグ」と呼ばれる目印をつけると、コンピューターが認識しやすくなります。例えば、ページのタイトルを「<title>タイトル</title>」と囲む、文章を「<p>文章がここに入る</p>」といった具合です。

要するに、HTMLは「ウェブサイトを作るパーツ」くらいに、思っているくらいで良いのです。または「大まかなレイアウト構成」や「表示する規則やルール」と思っても良いかもしれません。

HTMLの歴史

HTMLの歴史は1989年、欧州12か国の共同研究機関・CERN(欧州原子核研究機構)で、ティム・バーナーズ・リー氏によって誕生しました。その後、世界標準化の推進や改善が進められています。

W3Cが世界標準化を推進

1994年には、ブラウザやサーバーを標準化を推進する非営利団体・W3C(World Wide Web Consortium)を設立。

CSSの誕生

1996年に、W3Cが「CSS1.0」を勧告。HTMLを装飾する「CSS(Cascading Style Sheets)」によって、文章構造のみだったHTMLがより見やすくなったのです。

現在では、CSSは「シーエスエス」や「スタイルシート」と一般では呼ばれています。HTMLと同様、CSSも改善が日々なされているため、書き方が数年に一度変わってきています。

HTML5の推進

2008年に草案が勧告された「HTML5」は、文章構成をより簡略化し、動画表示やアニメーションなど「リッチ化」するために考えられました。

HTMLのはじめ方

ウェブサイトを作るために「HTML」を学びたいと思っている人は「HTMLを読む」から進めると良いかも。ウェブサイト上で「右クリック>ページのソースを表示」をすると、表示されているウェブぺーじの「文章構成」が見えてきます。

デザインは「CSS」を読む

HTMLは「文章構成」のみとなるため、憧れのサイトと同じデザインにしたい場合は「CSS」を読んでみると参考になります。

動きは「js」で作る

動きのあるアニメーションを使用したサイトの場合は「JavaScript(ジャバスクリプト)」と呼ばれるプログラム言語や、JavaScriptをより容易に使えるようにしたライブラリ「jQuery(ジェイクエリー)」を使用するのが一般的です。

HTMLの基本

初心者にありがちなのが、HTMLに「意味」を求めすぎること。まず初めに、世界のルールだと思って「定型文」を覚えます。その後「よく使うタグ」を覚えれば、90%は完了です。

HTMLは「履歴書」みたいなもの

HTMLは「とても難しい」とイメージがあるかもしれませんが、実は「文章を整理するツール」なので、全く難しくありません。

履歴書で「名前」の欄に名前を書くの逆かもしれません。例えば「見出し」には「<h1>見出し</h1>」と、文章には「<p>文章</p>」と、文章構造を明確化してばいいだけなのですから。

難しいのは、文章やデザインを考案していくこと。HTMLはあくまで「枠組み」や「箱」であり、大切なのは中身であったりします。

HTMLの定型文

  • <!DOCTYPE html> :ドキュメントタイプの宣言
  • <html>:HTML文書であることの宣言
  • <meta>:文書に関する情報(メタ情報)を指定
  • <link>:cssファイルなど外部の関連文書を指定
  • <script>:スクリプト文書の埋め込みを指定
  • <head>:ヘッダー情報を表す
  • <title>:文書のタイトル
  • <style>:cssを指定
  • <body>:文書の本体部分

HTMLの定型文は、基本的にはどのウェブサイトで使われている記述になります。プロの「マークアップエンジニア」でもテンプレートをコピーして使うことが多いため、覚えていない人もいるかもしれません。

検索エンジンに最適化(SEO)を意識する場合は「定型文」をしっかりと記述することが重要となります。

HTMLでよく使うタグ

  • <div>:段落やまとまりを指定
  • <h1>:大見出しを指定
  • <h2>:中見出しを指定
  • <h3>:小見出しを指定
  • <img>:画像を表示指定
  • <p>:ひとつの段落を指定
  • <a>:リンクを指定
  • <span>:文のまとまりを指定
  • <ul><li>:リストを作成

HTMLの定型文「<body>」の中に記述するタグ。ブログやニュースサイトでは、見出し(h1)と文章(p)のセットを段落(div)にするというのが基本構造になります。

まとめ

  • HTML:ウェブサイトを作るパーツ
  • HTMLのはじめ方:HTMLを読んでみる
  • HTMLの基本:定型文とよく使うタグを覚える