女性を虜にする「シンデレラ・マーケティング」3つの法則とは

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近年注目され始めている女性向け商品の売上増大方法を「シンデレラ・マーケティング」と名付けてご紹介。3つの法則を抑えておけば、女性を虜にすることができるはず。

シンデレラ・マーケティングとは

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シンデレラ・マーケティングとは、女性に向けたマーケティング手法のこと。今までの「マーケティング」は男性や女性を区別せずに行ってきましたが、女性の購買行動や購買心理は男性と全く違うことがわかり、注目され始めています。

大きく分けて3つの法則「感動的な物語」「五感を刺激する演出」「認知しやすい構造」で女性に訴えかければ、商品という「魔法」を購入してもらうことができるのです。

法則1:感動的な物語で世界観を創る

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購入したいのは、本来の私を取り戻す「魔法」

女性は、雑巾がけしている灰だらけの女の子は仮の姿で、お城にいるお姫様が本来の私だと思っています。ありのままの私は「幸せ」なので、本来の自分を取り戻すために「魔法」が欲しいと思います。

問題に対して「努力」や「方法」を提示するのは男性的なので、女性には刺さりません。突然、王子様が目の前に現れて、私をさらっていってくれる……そんな商品提示ができれば女性の購買意欲が飛躍的に増します。

法則2:五感を刺激する演出で訴える

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雑誌のような世界観でワクワクさせて

写真選びやデザイン、文章の内容や構成は「雑誌」が参考になります。

スタイリッシュな写真、インパクトのある文字構成など、雑誌の表紙やペラペラとページめくって目につくキラキラ感を取り入れてみましょう。

意味がなくともカワイイがいい、オシャレで素敵がイイのです。

法則3:認知しやすい構造で充実感を与える

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人間の認知行動を理解することで、商品の魅力をより伝えることができます。

読みづらい文章や見づらいデザインでは、どんなに商品が良いものでも伝わりません。購買意欲がどんなに高い人でも購入方法がわからなければ、商品を手にとってもらえません。

一部の文章にとらわれずに、全体のストーリーや世界観を大切にすることで「流れ」がスムーズになるはず。

参考文献

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目からウロコ!女性向け商品を取り扱うマーケター必見の書籍を紹介

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女性向け通販プロデュースを務める株式会社グローアップマーケティング代表・谷本理恵子氏の『ネットで「女性」に売る 数字を上げる文章とデザインの基本原則 』(MdN)を読了。女性向けの商品を取り扱う人は必見の一冊となっていました。

男と女の考え方の違い

男性と女性では「購買行動」に違いがある

最近では男女を差別しないように「男女差別」という意識が高まりつつありますが、生物的に違う生き物なので、やはり男と女で考え方の違いは出てくるもの。書籍の中では女性の「能力」や「考え方」の違いにフォーカスし、どのような販売方法が「女性」にマッチしているのかを解説していました。

女性は理想の世界に生きている

(女性が求めるのは)本当の自分を取り戻すための魔法

男性は商品を購入する際に「具体的な効果・効能」を手にしようとします。女性も同じかと思いきや全く違い「魔法」を求めていると言います。男性は目標を達成するための「努力」に重きを置きますが、女性はササッと何かをするとパパッと達成できてしまうことに魅力を感じるそうです。

たしかに、女性向けの通販番組を見ていると「飲むだけ」「簡単になれる」といった言葉が飛び交います。通販番組で購入した商品を夫から怒られたという主婦の話も聞いたことがありますが、男性目線で見える現実性やデメリットよりも、商品に対する夢や理想に目がいきやすいということなのかもしれません。

デザインは色にこだわりを

(女性は)色の微妙な違いを認識する

女性は「男性の4倍以上の色を識別することができる」というアメリカの研究結果があるそう。圧倒的に女性の「色彩認識能力」が高いと言われており、同じイラストを見せても認識できる色数に違いが出てくると言います。

バナーデザインをする際「赤」と「赤みのあるピンク」を区別せずにシンプルな作りをするよりも、細かやかな色彩をしたデザインにした方が販売促進には向いているそうです。

また女性は「赤は情熱」や「青は冷静」など「色の持つ意味」も大切にしているそうです。何となくキレイだからと言った、単なる「見栄え」ではなく、文章と色彩をマッチするような配色を意識したいところ。

認知心理学に基づくデザイン

書籍の後半では「認知心理学」に基づくデザインも紹介していました。

ウェブサイトのレイアウトを考える時、見栄えや使いやすさを重視してしまうことがあります。しかし、本来「ウェブサイト」は人間が見るものですので、人間の行動心理や認知方法に基づくデザインをベースにするのが適切なのかもしれません。

例えば、ウェブサイトを見た時、一番最初に目がいくのは文章(テキスト)ではなく一番左上部にある画像。人間の目は「上下の動き」よりも「横の動き」に強いことから、左上部から右上部に視線が動いていくというのです。

普段あまり意識しない人間の行動を紐解いていくと「販売促進」のヒントになるかもしません。

顧客をファンやリピーターにする方法

買った後「使っていない」人は案外多い

マーケターが勘違いやすいポイントとして「買った後に使う」が当たり前だと思ってしまう点。実は、買った後に使っていないケースも多いそうなんです。

書籍では「買った後にきちんと使ってもらえるように促す」「次につなげる顧客フォローをするだけでもファンやリピート率は増える」としており、具体的な手法の紹介が掲載されていました。

お客様との関係ステップ

  1. 出会い
  2. 見込み客化
  3. 顧客化
  4. 顧客維持
  5. ロイヤルカスタマー

一般的なマーケティング手法と同様、女性のマーケティングでも関係性を深めるステップが存在すると述べられていました。顧客との信頼関係をどのように構築していくかが重要ですよね。

今すぐ買ってもらう理由作り

  • 1月:新春、新年会、乾燥
  • 2月:節分、バレンタイン
  • 3月:ひな祭り、ホワイトデー
  • 4月:新生活、お花見
  • 5月:ゴールデンウィーク、紫外線
  • 6月:梅雨、ジューンブライド
  • 7月:七夕、海水浴
  • 8月:夏休み、花火
  • 9月:敬老の日、運動会、
  • 10月:体育の日、ハロウィン
  • 11月:文化の日、七五三
  • 12月:冬休み、クリスマス、大晦日
  • その他:人気ランキング、オススメ

月ごとのイベントや期間限定のキャンペーンなどで、今すぐ買ってしまう「いいわけ」を作るのが効果的なんだそうです。書籍には、具体的なキャッチコピーのリストも掲載されていました。

ネットで「女性」に売る

本書は、文章やデザインのノウハウがわかりやすくまとめられた書籍となっており、女性特有の考え方や購買心理・購買行動を汲んだ販売促進方法をすぐに実践し、売上向上に貢献できるような内容でした。

販売のみならず、ファンやリピーターになってもらうための仕組みづくりにも踏み込んでいるので、具体的で効果的な方法がたっぷり詰まっている印象です。

本書の構成

  • プロローグ(はじめに) シンデレラに物を買わせるには?
  • 第1章 女性が見たいもの、見たくないもの
    • 男と女の「買い物」は違う
    • 女の子はお姫様を夢見る
    • 男性と女性では「現実」の認識が異なる
    • 「衝動買い」には深い深い理由がある
    • 女性はそもそも「悩んでいない」
  • 第2章 シンデレラが憧れる世界をつくる
    • 考える前の「無意識」に訴える
    • 色の微妙な違いを認識する
    • 写真や映像で「五感」に訴える
    • 理想の自分は金髪の外国人女性!?
    • 視線の先は必ず読まれる
    • 「一貫性」を欠くと逆効果になる
    • 「雑誌」の世界観をお手本にする
    • 芸術性よりも「わかりやすさ」
    • 読まれなければ「意味がない」
    • 飛ばし読みは当たり前
    • 兎の角にも迷わせない
    • 「シェア」しやすい見せ方にする
  • 第3章 女性をトリコにする文章の秘密
    • 知りたいのは「専門知識」ではない
    • 擬音語・擬態語が女性に響く
    • 材料がないと文章は書けない
    • 他人の土俵で勝負しない
    • 「たった一人」に向けた文章を書く
    • 言い換えたら伝わらない
    • 顔が見えるような接客をする
    • 「不安」があっては買ってくれない
    • 数字は直感を裏付ける「スパイス」
    • 「空気」を読んだ文体で書く
    • パッと目に入る工夫をする
  • 第4章 魔法がとけると買ってもらえない
    • 感動を設計して「行動」まで誘導する
    • 女性を「現実」に引き戻さない
    • 効果効能は全力で伝える
    • 迷うポイントを残さない
    • 女性のお客様に「押し売り」はNG
    • 商品の価値イコール自分自身の価値
    • お客様の「感想」を最大限に活かす
  • 第5章 買い物はいつでも、どこでも楽しい
    • リピートの仕組みをまず先に作る
    • 繰り返し買ってもらう
    • 購入後のフォローの仕組みを作る
    • すぐに「行動」してもらう理由を作る
  • エピローグ(終わりに) 「本当の価値」を正しく伝える力

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【超初心者向け】Webサイト制作のはじめ方・手順や方法とは?

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Webサイトを作ろうと思い立ち、HTMLの本を読んで「さぁはじめよう」と意気込んだものの「何から始めればいいのか」わからない人が多いのが現状。ここでは、Web制作のはじめ方・手順や方法について書いていきます。

初心者の落とし穴

結論から言うと「HTMLを学んでもWebサイトは作れません」と断言できます。HTMLは手段であって、道具なだけです。HTMLは言わば「箱」なので、その中に「何を入れるのか」が重要なのです。

箱の中に「検索」を入れれば「検索サイト」になり、また別の箱に「自己紹介」を入れれば「ポートフォリオ」にもなります。HTMLを始める前に、どんなサイトを作りたいのかを「設計」する必要があります。

Webサイト作りの手順

Webサイトを0から作ろうと思うと多くの手順があります。

  1. 開発環境を用意する
  2. どんなサイトにするか考える
  3. 具体的なデザインを考える
  4. 素材を用意する
  5. HTMLなどで構築する
  6. サイトを公開する

Webサイトは、開発ができる環境を準備し、どんなサイトにするか考えるということから始まります。そして、デザイン素材やテキストを用意し、HTMLなどで組み合わせていきます。

企業が取り扱うWebサイトでは、開発環境を用意する際に「セキュリティ」も考慮する必要がありますし、開発スケジュールによって「規模感」や「工数」も大事になってきます。品質の良いサイトを作るには、サイトを見てくれる人がどんな人かも考え、文章や画像などの素材も用意する必要があります。

個人や企業、利用シーンなどによって、Webサイトにどれくらいの力をかけるのかを考える必要があります。

1.開発環境を用意する

企業では「システム担当」「システムエンジニア」が担当する領域です。開発環境は「サーバー」「ドメイン」を用意する必要があります。

サーバーを用意する

サーバーとは、簡単に言うと「誰もがアクセスできるパソコン」です。普段、私たちがインターネットにアクセスするように、世界中の人に自分のWebサイトを見てもらうことができます。

サーバーを用意できない人向けに、無料ホームページを作成できるサービスなどがあるので、簡易的なサイトであれば活用するのも良いでしょう。また、アメーバブログなどのブログサービスも「サーバー」を用意する必要はありません。

本格的なサイトを作ってみたい、wordpressでブログを始めたいという方は『lolipop』『さくらインターネット』などの「レンタルサーバー」と呼ばれるサービスを利用するのが良いと思います。

レンタルサーバーを使わずに、自身のパソコンをサーバーにすることも可能です。24時間365日パソコンを自宅で稼働させるため電気代などの維持費用がかかるため、小規模サイトでは実用的ありません。ただ、Web制作においてシステムの理解度が深まるので、やってみると勉強になります。

ドメインを用意する

ドメインとは、簡単に言うと「住所」「URL」です。例えば、大手検索サイト「Google」の場合は「https://www.google.co.jp」になります。インターネット上で住所は「123.45.67.89」といった「IPアドレス」と呼ばれる数字のみでしたが、ローマ字なども使うことで、わかりやすくしたのが「ドメイン」です。

引っ越したら「引越し届け」を役所に届け出るように、Webサイトの住所を「お名前.com」などのドメイン取得サービスで申請すると、ブラウザに住所を打ち込むことでサイトにアクセスすることが可能です。

ドメインは、基本的にサービス名をそのまま表記するものが多いです。

2.どんなサイトにするか考える

開発環境が整ったなら、いつまでにどんなサイトを作るかを考える必要があります。大まかなスケジュールを決めて、どんな内容をWebサイトで発信するかを決めると、途中で諦めず最後までやり抜くことができるはずです。

どんなサイトにするか考えることを「Webプラニング」と言います。Webサイトは作って終わりではなく「運用」していくことも大切です。常に新しい情報を発信することで、Webサイトを見に来てくれる人が増えていきます。

Webサイトを作る「目的」も明確にしておくと良いでしょう。Webサイトを作る目的が不明確だと、開発が終わってから「あれ?なんで作ったんだっけ」と路頭に迷ってしまいます。ブランドイメージアップなのか、集客をしたいのか等、必ず目的があるはずなので、明確な言葉にしておきましょう。

3.具体的なデザインを考える

Webサイトの方向性が決まってきたら、今度は具体的なデザインに落とし込む必要があります。様々な手順がありますが、まずは「ワイヤーフレーム」を作るのが一般的です。どの位置に何をおくのかを紙の上でざっくりと配置していきます。ここでは、キレイなデザイン資料にする必要はなく「ここに画像があって、ここに文字を置く」といった大まかな骨格を描いていきます。

Webデザインはファッション同様「トレンド」があります。Webデザインの最新情報をチェックして、配色やレイアウトを参考にしましょう。

4.素材を用意する

  • テキスト素材
  • 画像素材

大まかなデザインや「伝えたいこと」が明確に決まってきたら、品質の良い素材を用意しましょう。Webサイトを見てくれる人をイメージしながら「文章(テキスト)」や「画像」を制作するのです。

5.HTMLなどで構築する

Webサイト制作ではHTMLの他、スタイルを決めるCSS、アニメーションなど動きを加えるjavascriptを使用します。尚、CSSのみでアニメーションのように見せることもできます。

【初心者向けHTML講座】書き方の基本ルールとタグの使い方

6.サイトを公開する

サイトを公開したら終わりではなく、広告やSNSでサイトが出来たことをお知らせして見に来てもらうことが始まりです。

検索した時に上位表示されるように「SEO対策(検索エンジン最適化)」を行い、内容を充実させるために「運用」していくことが必要となります。