Google公式のパフォーマンス計測ツール「PageSpeed Insights」を活用したWebサイト高速化・表示速度を改善する方法について解説していきます。
もくじ
PageSpeed Insightsとは
パフォーマンス計測ツール「PageSpeed Insights」とは、0~100 の値で表示するパフォーマンスのスコアと具体的な改善アドバイスを提示するGoogle公式のサービスです。
WEBサイト高速化・表示速度改善の手順
- PageSpeed Insightsにアクセス
- ウェブページのURLを入力し分析開始
- スコア・アドバイスにもとづいて改善
コンテンツ品質が最も重要なのは言うまでもないのですが、パフォーマンスのスコアはあくまで参考値であり、必ずしも「100」にすることはありません。分析結果に表示される「最適化についての提案」を参考に、WEBサイト高速化・表示速度改善を目指しましょう。
パフォーマンス向上の2大要素
Googleの解説によると、速度のパフォーマンス向上するには2つの要素「レンダリングブロックリソースのラウンドトリップの回数」「レスポンスのサイズ」を改善することが重要だと述べています。
ラウンドトリップ回数の削減
- リンク先ページでリダイレクトを使用しない
- レンダリングを妨げる JavaScript や CSS を削除
- ブラウザキャッシュを活用
- スクロールせずに見える範囲のコンテンツのサイズを削減
- サーバーの応答時間を改善する
いずれも「サイトを表示するための処理を極力少なくする」というのが根本的な考え方です。サイトのリッチ化で複雑な構成となっている場合、様々な処理によってサイトの速度が低下します。1ぺージ目の見える範囲(ファーストビュー)には余計な処理を読み込ませないような工夫し、改善していきましょう。
レスポンスのサイズを縮小
- 圧縮を有効にする
- リソースを圧縮する
- 画像を最適化する
レスポンスのサイズを縮小することで、サイト表示速度を改善できます。処理の回数ではなく、処理をするデータサイズの量と考えるとわかりやすいかもしれません。テキスト、HTML、JavaScript、CSS、画像のデータを圧縮することで、コンテンツ品質を変えずにレスポンスのサイズを縮小することができます。
サイト表示速度の重要性
サイト表示速度は「SEO」にも関係はありますが、PCよりも通信速度が遅いモバイルの普及によって、サイト品質向上のために重要な要素だと言われ始めています。
諸説ありますが「表示に3秒以上かかるサイトは、4割以上のユーザーが離脱する」というデータもあるようです。そのため、通信環境が悪い状況のユーザーに対しても、より快適なブラウジングを提供していくことが、今後の課題と言えるのではないでしょうか。