ニコニコ動画(niconico)、YouTube、AbemaTV(FRESH!)について、利用している年齢層・頻度を分析。各サイトのランキング上位となっている「動画コンテンツ」と求めるユーザーについて考えてみました。
もくじ
動画配信サービスのユーザー層
様々な動画配信サービスがありますが、今回は「ニコニコ動画(niconico)」「YouTube」「AbemaTV(FRESH!)」について分析。
動画配信サービス利用者像の概要
- niconico:20代/トレンド・アニメ系
- YouTube:30代/つくり込み系
- FRESH!:40代男性/ライブ配信系
サイト内のランキング上位を占めるコンテンツを分析すると、それぞれのサービスは「トレンド・アニメ系」「つくり込み系」「ライブ配信系」と動画のジャンルが異なっています。
人気動画からキーワードを抽出すると、それぞれ「秋葉原・Vocalid・アニメ・踊ってみた」「YouTuber・MV」「三代目JSB・麻雀・アイドル・スポーツ」となり、ターゲットユーザー像が見えてきました。
また、アクセスから利用年齢と利用頻度を分析すると「20代中心・休眠/ライトユーザーが多い」「30代中心・ヘビーユーザーが多い」「40代以上の男性中心・休眠/ライトユーザーが多い」という結果に。
動画サービス利用者の色と文化
動画サービスでは「配信者(クリエーター)」と「視聴者」によって、それぞれ独自の文化を生み出しています。
独特な文化で成長する「ニコニコ動画」
20代・若年層がトレンドネタで盛り上がる場所
niconicoは、独特な文化が確立されており、トレンドのネタ・アニメ、いわゆる「同人」と呼ばれるジャンルが好まれるようです。20代を中心に、若年層がライトに楽しむような印象。一方、休眠ユーザーも多い。niconicoで話題を取り入れながら、SHOWROOMやTwitterなどでライブ配信を利用して友人・ファンとの交流を楽しむという流れも。
公式MVも配信「YouTube」
30代中心に視聴!若手クリエーターもテレビへ進出
YouTubeは「ライブ配信」という色よりも「動画をシェアする」サービスとして確立されています。子供やペットなど様々な動画が配信される一方で、クリエーターによる作り込まれた動画も人気となっている傾向が強いです。
スマホで気軽に「AbemaTV」
オリジナルドラマで差別化!高齢層&男性ユーザーに人気
AbemaTVは、麻雀、スポーツ配信など男性向けのコンテンツが多い印象。一方で、女性向けコンテンツにも力を入れおり、2017年9月では20%から35%に女性比率を上昇させています。
最近では、三浦翔平(30歳)を起用したオリジナルドラマやゲッターズ飯田による公式チャンネル「ゲッターズ飯田公式ch」をFRESHで解説するなどで差別化を図り、視聴者の年齢層もさらに広がりつつあるようです。
ライブ配信で変わる動画トレンド
ライブ配信で利用者数が増えた「Facebook」ですが不信続きにより、トレンドは「YouTube」に移行。それに伴い「YouTube」の使い方も変化が注目され始めました。
ライブ配信が主流に
時間が節約できる上に、視聴者数を多く獲得できる
これまでYouTuberは動画制作に多くの時間をさいてきましたが、ライブ配信が主流になってきたことで、クリエイターたちは時間を節約する方向にトレンドが動いています。これまで制作まで手がけていたクリエーターも「ライブ配信」に移行し、ライブ配信後の動画をアーカイブして配信する、といった手段をとるようになってきました。
Amazon.com が提供するライブストリーミング配信プラットフォーム「Twitch(ツイッチ)」は、コンピュータゲームに特化したプラットフォームとして人気を博しており、ゲームを競技化した「eスポーツ」と共に需要が高まってきています。