「フランスの節分は家族でクレープを食べる?」世界の節分事情

節分

クリスマスから40日後にあたる2月2日、その翌日が2月3日で日本の「節分の日」にあたります。日本で豆まきをする一方、海外ではどのようなことが行われているのか気になったので調べてみました。

節分は日本独特の風習ではない

不思議なことに、日本で独自だと思われていた文化は、日本のみならず中国、インド、エジプトと、イギリスやフランスに一本の道があるかのように風習のつながりを感じます。様々な考え方が入り混じっても、本質的な考え方はやはり同じで、節分や正月など季節の入れ替わりを祝う風習はどの国にもみられます。

占いにおいても、西洋占星術などの西洋の占いと、干支占いや四柱推命などの東洋の占いとでは占術が全く違うのに関わらず、共通点があまりに多く驚くことがあります。

フランスでは節分にクレープを食べる?

フランスでは節分の前日2月2日をシャンドラーあるいはシャンドルール( La Chandeleur)と呼び、クレープを食べる風習があるそうです。「先住民族が太陽の形をしたものを食べていた」「ローマ教皇が巡礼者に贈った」など様々な説がフランスでは伝わっているそうです。

この日に行われる占いもあります。「コインを片手に握り、もう片方の手でフライパンのクレープを放り投げ、再びうまくキャッチするとこの1年間に幸運が訪れる」と言われているそうで、クレープ好きのナポレオンもクレープ占いをしていたといいます。

キススト教圏では聖燭祭にあたる

イエス・ キリストが誕生して40日後に当たるこの日に、マリアが教会で出産後の身を清め、 イエスが神の子として初めて教会に現れて祝福を受けた

キリスト教圏では、クリスマスから40日後にあたり、「聖燭祭(せいしょくさい)」が広く行われています。近年では、春節や立春との風習が混ざり、形を変えて世界の各地域に風習が続けられているのです。クリスマスシーズンの終わりしてツリーを燃やし、キリスト信者の家庭で使用するロウソクを祝別してもらう日とする地域もあるようです。

豆をまくのは日本だけ

「節分」と「豆まき」が混ざってしまうのですが、節分というのは「季節の分ける」が由来。そのため、節分は春、夏、秋、冬の季節が変わるごとに訪れます。一方、「豆まき」は「厄を払う」という意味合いで始めたこと。旧暦でいうお正月の頃にあたりますので、現在のお正月に名残があります。

豆をまく風習は、宇多天皇(うだてんのう)の時代に始まったとされており、豆で鬼を追い払い災厄を逃れることができたという伝説が由来です。豆は、穀物の生命力やパワーが魔除けに効果があると信じられ、「魔を滅する」という語呂合わせからという意味合いがあります。一年の無病息災を願って、現在でも広く信じられていますよね。

「豆をまく」という風習は日本独自のものとなっていますが、世界でも様々な行事を行っているということがわかりました。「節分」という行事でなくとも、新しい幕開けとして伝えられているのです。占いにおいても運気が大きく変わる時期となり、その変化を楽しめたら良いですよね。

関連記事:
【2021年2月の運気予報】大きく乱れる一ヶ月「新型コロナ収束」に向けて希望と試練が始まる